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平成28年第3回定例会(第4日目 9月 8日)

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  1. 霧島市議会 2016-09-08
    平成28年第3回定例会(第4日目 9月 8日)


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    平成28年第3回定例会(第4日目 9月 8日)             平成28年第3回霧島市議会定例会会議録   1.議事日程は次のとおりである。                       平成28年9月8日(第4日目)午前10時開議 ┌──┬──┬───────────────────────────┬──────┐ │日程│事件│    件                 名    │ 備  考 │ │番号│番号│                           │      │ ├──┼──┼───────────────────────────┼──────┤ │1 │  │一般質問 厚地  覺君(149ページ)          │      │ │  │  │      全国和牛能力共進会について       │      │ │  │  │     松元  深君(157ページ)          │      │ │  │  │      ・高齢者福祉について           │      │ │  │  │      指定管理者制度について         │      │ │  │  │     德田 修和君(167ページ)          │      │ │  │  │      ・見次地区の雨水排水対策について     │      │ │  │  │     新橋  実君177ページ)           │      │ │  │  │      敷根火薬製造所跡の遺跡発掘調査結果に基づ│      │ │  │  │       く今後の対応について          │      │ │  │  │      ・中心市街地の空きテナントや空きスペースの│      │
    │  │  │       有効活用策について           │      │ │  │  │      ・公共事業の入札の現状について      │      │ │  │  │      ・空き家の有効活用を図るための施策について│      │ │  │  │     阿多 己清君(202ページ)          │      │ │  │  │      ・本市の児童生徒の体力向上策について   │      │ │  │  │      市営住宅団地周辺の管理について     │      │ │  │  │      ・深夜帯における医療電話相談の開設について│      │ └──┴──┴───────────────────────────┴──────┘ 2.本日の出席議員は次のとおりである。     1番  德 田 修 和 君      2番  平 原 志 保 君     3番  阿 多 己 清 君      4番  木野田   誠 君     5番  中 馬 幹 雄 君      6番  中 村 満 雄 君     7番  宮 本 明 彦 君      8番  前 島 広 紀 君     9番  有 村 隆 志 君     11番  中 村 正 人 君    12番  松 元   深 君     14番  厚 地   覺 君    15番  新 橋   実 君     16番  常 盤 信 一 君    17番  植 山 利 博 君     18番  塩井川 幸 生 君    19番  岡 村 一二三 君     20番  池 田   守 君    21番  下深迫 孝 二 君     22番  今 吉 歳 晴 君    23番  蔵 原   勇 君     24番  前川原 正 人 君    26番  宮 内   博 君 3.本日の欠席議員は次のとおりである。    13番  池 田 綱 雄 君     25番  時 任 英 寛 君 4.会議に出席した議会事務局の職員は次のとおりである。  議会事務局長    久 保 隆 義 君   次長兼議事調査課長 新 町   貴 君  議事グループ長   徳 留 要 一 君   書     記   原 田 美 朗 君  書    記    松 下 俊 一 君 5.地方自治法第121条の規定による出席者は次のとおりである。  市     長   前 田 終 止 君   副  市  長   平 野 貴 志 君  副  市  長   中 村   孝 君   総 務 部 長   川 村 直 人 君  企 画 部 長   塩 川   剛 君   生活環境部長    小 野 博 生 君  保健福祉部長    越 口 哲 也 君   農林水産部長    満 留   寛 君  商工観光部長    池 田 洋 一 君   建 設 部 長   川 東 千 尋 君  水 道 部 長   上脇田   寛 君   総括工事監査監   有 馬 正 樹 君  まちづくり調整監  塩 屋 勝 久 君   牧園総合支所長   前 田 幸 一 君                        兼地域振興課長  総 務 課 長   橋 口 洋 平 君   財 政 課 長   山 口 昌 樹 君  工事契約検査課長  松 崎 浩 司 君   企画政策課長    堀 切   昇 君  行政改革推進課長  木野田   隆 君   共生協働推進課長  西   敬一朗 君  長寿・障害福祉課長 西 田 正 志 君   健康増進課長    林   康 治 君  農林水産部参事   島 内 拓 郎 君   農政畜産課長    田 島 博 文 君  兼耕地課長  商工振興課長    谷 口 隆 幸 君   建設施設管理課長  仮屋園   修 君  土 木 課 長   猿 渡 千 弘 君   建築住宅課長    松 元 公 生 君  建築指導課長    折 田 謙 一 君   区画整理課長    馬 渡 孝 誠 君  水 道 課 長   寺 田 浩 二 君  教  育  長   髙 田 肥 文 君   教 育 部 長   花 堂   誠 君  教育総務課長    本 村 成 明 君   保健体育課長    赤 塚 孝 平 君  文化振興課長    冨 永 博 幸 君 6.会議のてん末は次のとおりである。             「開 議  午前10時00分」 ○議長(池田 守君)  これより本日の会議を開きます。池之上都市計画課長より発言の申し出がありましたので,発言を許可します。 ○都市計画課長(池之上淳君)  昨日の中村満雄議員の御質問の件につきまして,御説明いたします。当該企業の不利益となる情報でございますので詳細は申し上げられませんけれども,メガソーラー建設に係る県土地利用協議の市への意見照会があったもののうち,現時点で承認がなされていない案件を2件承知いたしております。 ○議長(池田 守君)  昨日に引き続き一般質問を続けます。14番,厚地覺議員から1件通告されております。したがって,発言を許可します。 ○14番(厚地 覺君)  私の質問は,一昨日の植山議員あるいはまた6月の定例会においても質問がございまして,市長の熱意は十分分かってはおりますけれども,私は別の視点でお伺いいたします。早速,質問に入ります。第12回全国和牛能力共進会(全共)の開催が鹿児島県に決定し,既に7月25日,関係機関の鹿児島県,JA経済連,全国和牛登録協会鹿児島県支部などが,共進会の準備委員会の設立総会を開催しています。鹿児島での開催は,1970年(昭和45年),第2回以来52年振りの開催となり,鹿児島県畜産振興のため正に活気的なことで,畜産界にとっては励みとなり,大変喜ばしいことであります。前回の第10回全共は長崎で開催され,480頭が出品し,なかでも,第6区の高等登録牛群で,福山町の出品牛3頭が優等賞1席を受賞し,農林水産大臣賞を獲得されたことは,まだ記憶に新しいところであります。来年,開催される第11回宮城全共は,39道府県から史上最多の517頭の出品が予定されています。霧島市も秋季畜産共進会の出品牛が旧市町毎に審査を終え,来る16日には,姶良秋季畜産共進会が行われますが,霧島市からの出品牛は40頭が予想され,この中の優良牛が,来月1日霧島市で開催される鹿児島県畜産共進会へと駒を進めていきます。特に,今回の県共においては,来年度の宮城全共を想定した「プレ全共」となることから,一段と熱が上がるものと思われます。全共の準備委員会では,基本計画の策定の中で,開催テーマ,規模,概算事業費,開催候補地の公募と現地調査の検討などを行う計画で,場所の選定には今月から来年2月までの公募となっています。畜産のまち,霧島市のブランド化のため,空と陸の交通の利便性が高い広大な自然豊かな土地を有する温泉のまち,霧島市牧園町の農大跡地は最適の候補地として,ぜひとも公募に参加されることを望むものであります。次に,第11回宮城全共は来年9月7日開催で,後1年となりました。大会テーマは「高めよう生産力,伝えよう和牛力,明日へとつなぐ和牛生産」では,1年後は,全国各地区予選を勝ち抜いた和牛が,年齢等条件毎に審査区を設けて,体型や遺伝能力,肉質審査などで,和牛改良の成果を競うこととなります。宮城全共は,大震災後に開かれることであり,東北勢を中心に震災を経験した産地力を団結し,復興支援への感謝と東北の元気をアピールする大会として位置付けています。また,宮崎は,口蹄疫で多くの種雄牛を殺処分されたにも関わらず,見事に復活し3連覇を懸けており,前回2位の鹿児島の巻き返しなど産地の勢力に組込んだ大きな期待が高まっています。そこで,霧島市としては1年後,6年後に向けて,畜産農家に対して,今後どのような指導,支援策を講ずるのかを伺い,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  厚地覺議員から1問に絞っての御質問でございました。私が答弁させていただきます。1問目の全国和牛能力共進会についての1点目にお答えいたします。鹿児島県で開催されます第12回全国和牛能力共進会,いわゆる全共の誘致につきましては,黒毛和牛の肉質向上や飼育牛の改良に対する意識高揚はもとよりのこと,畜産業全体の振興にもつながっていくことと合わせ,地域経済に及ぼす効果も多大なものがあることから,先の第2回定例会において誘致の意向を表明したところでございます。過去のその統計を追ってみますと,おおむね50万人くらいの人出になると。そして,経済波及効果は100億円を軽く上回るような方向付けの実績があるわけでございます。当該議会における誘致意向の表明後,過去の大会を参考にして,本市での開催に向けての課題等に関し,JAあいらとも協議を重ねているところでございます。先日の同様の一般質問でもお答えいたしましたが,9月5日には,本市への全共誘致に対する私どもの強い意欲を示すため,JAあいら樋脇組合長とともに,三反園鹿児島県知事にお会いし,その意向を直接お伝えしたところでございます。前回大会では,鹿児島県で唯一,9つの部門中,第6区高等登録群(3世代1組)で,本市福山地区から出品された和牛が優等賞1席を受賞し,併せて農林水産大臣賞を獲得され,本市の黒毛和牛の質の高さを全国にアピールするとともに,畜産農家に対し大きな刺激を与え,そのことが畜産業の振興へとつながったものと確信しているところでございます。次に,2点目にお答えいたします。全共開催に向けての指導・支援策についてでございますが,前回の大会以降,全共という高いレベルでの争いに勝ち抜くためには,優良牛を本市内に残すことがまず重要であるとの考えから,郡の保留牛や高育種価牛の導入に対し補助金を出すなどして,優良牛の確保に努めてまいりました。さらに,平成26年度からは,全共対策として,和牛登録協会より提供していただいているリストの中で,第11回全共4区の血統条件を満たしている雌牛を購入した場合も補助対象に加えながら,本市の共進会を始め,郡・県・全国の共進会等への出品が決定した牛につきましては,生産者の負担軽減を図るため出品手当を支給するなどの支援策を講じているところでございます。来年度の全共宮城大会の対策と致しまして,本市の担当者が,JAあいらの担当者とともに,各農家への巡回指導や集合指導を実施する予定でございますが,第12回大会につきましては,地元鹿児島県での開催であり,更なる畜産業の振興のためにも本市での開催に向け,市議会の皆様方を始め,関係各位のお力をお借りしながら「オール霧島」の力を結集し,万全の態勢をもって全共誘致への取組を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  最初に,霧島市がこれに参加を表明したときに候補地としては,どこを第一候補と選定されますか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  当初,新聞報道では8月末から公募が開催されるということで伺っておりました。先日,関係機関にお伺いしましたところ,9月末までには公募を行うということでございます。最終的な候補地の決定につきましては,公募されてから募集条件を確認した上で,その条件に合う場所を候補地として決定することになると思いますけれど,農大跡地については有力な候補地の一つとして考えているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  選択肢として,私は農大跡地が最適と思っていますけれど,この農大跡地に対して,私は質問いたします。まず,農大跡地の面積ですね。これは県に貸し付けていますけれど,この総面積は貸付地を除いて幾らありますか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  農大跡地についてお答えいたします。議員も御承知のとおり,市道を挟んで上下で二つのブロックに分かれております。市道の上手方,農大の校舎等があった場所でございますけれども,そこにつきましては,約12万1,000㎡でございます。それから市道の下手側に採草地等がございましたけれども,そこが6万7,000㎡でございます。合わせますと約18万8,000㎡ということで確認をしております。あと先ほど貸付地のお話がございましたが,みやまコンセールに貸し付けてある駐車場も,駐車場としては利用可能な土地ということで考えているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  長崎会場区あるいは宮城会場を研修されておりますけれども,この会場を研修されまして,最低限幾らの面積が必要だと計算されていますか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  前回の長崎大会のメイン会場につきましては,9.4haとお伺いしております。ただし,長崎大会はサブの会場として島原会場も使っております。島原会場については5.8haとお伺いしております。さらに長崎会場については,約1万1,000台分の駐車場の確保もされているようでございます。来年開催されます宮城大会につきましては,募集要件と致しましてはメイン会場を約6haとお伺いしております。関係者用の駐車場を約2,000台,4ha,一般用の駐車場を約8,000台,16haというお話をお伺いしているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  このメイン会場とした場合に,国民休養地の広場が4.6ha,それに県のふれあいセンターもあるわけです。それと駐車場としましても,みやまコンセールのA駐車場,あるいはまた牧園の運動場,それに春山運動公園といろいろあるわけですから,この辺りは,私は心配しなくていいと思うんですけれども,この農大跡地の敷地内に,まだ8筆,8万5,000㎡が地目が畑のままで残っているのですよ。なぜ今まで放置していたのか。緑の基本計画構想にしろ,全体面積の一体的利用としては,今のうちになんとかしないといけないのではないかと思うのですけれど,この問題につきまいては,私は再三なんとかしろと言っていますけれど,いまだに解決されていないわけです。今後どうされますか。 ○牧園総合支所長地域振興課長(前田幸一君)  農大跡地につきましては,平成15年から16年度にかけて旧牧園町へ鹿児島県より返還され,現在牧園総合支所の地域振興課及び産業建設課で管理を致しておりますが,合併後,現在までこの広大な土地につきまして利用計画が具体化されていないため,一部は農地の地目のまま現在まで残っているのが現状でございます。 ○14番(厚地 覺君)  以前,この中に未登記分が6筆残っていまして,指摘してから最終的には裁判問題まで起こして,やっと解決したわけでございますけれども,この8万5,000㎡のうち,3万8,000㎡は非農地。つまり,森林,原野化の様相を呈しているなど,農地に復元するための物理的な条件整理が著しく困難なものまたは周囲の状況から見て,その土地を農地として復元しても継続して利用することができないと見込まれるものを相当しているわけですよ。ほかの5万2,000㎡につきましては,1号遊休地であり,この一等地を一体利用するためには,やはり何らかの処置を取るべきだと思っておりますけれど,本庁は牧園総合支所に下駄を預けることなくして,やはり関係部局で早急に話合いをして解決すべきと思います。全共はともかく,国体競技にしろ,緑の基本計画にしろ,これを一体的に利用するためには,緑の基本計画という大義名分があるわけですから,農地法うんぬんを言わずに,事業実施のためにネックにならないように早期に解決していただきたいと思いますが,どうですか。 ○市長(前田終止君)  厚地議員,御指摘の点について,しっかり認識を高めました。この後,係の者たちと徹底協議をしながら,問題点の解決を先頭に立って対処したいと思います。 ○14番(厚地 覺君)  国体の競技は平成32年度に行われるのですけれども,この進捗状況というのは,どのようになっていますか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  国体の馬術競技の進捗状況について答えいたします。現在,鹿児島県,鹿児島県馬術連盟,霧島市の3者で連絡調整会を組織して,大会会場予定地であります旧農大跡地の広大な敷地を,どのような形で造成,整備していくかを協議している最中でございます。平成29年度までに会場レイアウトを固め,平成30年度に工事に入る計画でございます。 ○14番(厚地 覺君)  この馬術競技は,今でも内定という言葉を使われるのですか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  現在の段階では内定ということで,平成29年度に正式に決定するということでございます。 ○14番(厚地 覺君)  しかし,これが平成32年度の前年度には全国規模の大会が開かれるのですよ。そうすれば,来年から入っても時間がないわけですけれども,間に合うのですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  鹿児島国体は平成32年度に開催です。したがいまして,馬術競技の会場について内定という形ではあるんですけれども,平成29年度に決定され次第,レイアウト等を考えなければなりませんので,そうした場合に,前年度までには工事を済ませなければならない。そういうことから,平成31年度には,もう国体に向けたリハーサル等ありますので,そういったスケジュールで今進んでいるところです。
    ○14番(厚地 覺君)  平成26年10月30日に中央競技団体も視察してOKを出しているのです。このレイアウトが最初のものより変更になっております。当初の計画よりあそこを二段にするという計画案が出されておりますけれども,この中にも農地が含まれているんですよ。この辺もそのときバタバタしないように早く解決するというのは,その点なんですけれども,県だけに任せないで,造成費用というのは,幾らくらいを霧島市は見込んでいるのですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  現在のところは,国体の県の担当と詰めておりますのは,あくまでも三段のレイアウトで,現実的には進めているところでございますが,先ほどありました全国和牛共進会の進捗状況,例えば正式に開催地が決定するとか,そういうものがあればまた課長が申し上げましたように,平成29年度中にそういうレイアウトも変更せざるを得ないと思います。したがいまして,現時点で県の国体の所管と詰めておりますのは,三段の構造で,今のところ全てを仮設でというような形で行う場合に,概算ですけれども1億2,000万円程度,費用が掛かるんじゃないかと。今の時点ではそれだけでございます。 ○14番(厚地 覺君)  これは県がやるんですか。市がやるんですか。 ○教育部長(花堂 誠君)  基本的には,造成は市で行うということになりますが,その経費については,県のほうにお願いして負担いただくようしておるところでございまして,前回開催の長崎県等のものを参考にして,例えば造成費用についても全額財源負担お願いしたいとか,それから一部その施設を残すとなった場合にも,そういった後年度負担が発生しないように,今,県のほうにもお願いをしているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  しかし,1億数千万円は,市がやってもいいのではないですか。当初,中央公園構想に対して,20億円あるいは30億円という数字だけが独り歩きして,修正原案までやった経緯がありますけれども,その後,緑の基本計画,これも13.6haで約11億円という数字を打ち出しているのですから,全共にしろ国体にしろ,やるからには早急にやる考えはないですか。それと,あそこに谷があるのですけれど,あれを埋め立てて一体的利用ということになれば,ものすいごい敷地が生まれるのですけれども,その辺はどう考えていますか。 ○市長(前田終止君)  私と致しましては,これは当然,議会の皆さん方とも協議,理解を深めつつ進めてまいるということになるわけでございますが,願わくば,私たちの霧島市にとって,生かすことのできる大変なポテンシャルを持った,潜在価値を持った広大なエリアでございます。そして,全国レベルの大会,国民体育大会を4年後でございますが,それにおいて馬術。それでまた6年後でございますが,和牛の5年に一遍のオリンピック,和牛共進会,これをお受けするということに流れが,仮にできるのならば,同じそのエリアに力を込めて,皆さんの理解を得て,その土台の土地をしっかりと整理整頓をして,そしてその上に安定的な未来の夢をみんなで納得度を上げながら盛り上げていくというような流れができますので,時間と費用は掛かるわけでございますが,県の立場,国の立場,その使える財政的な支援,そういうものをありとあらゆる形で知恵を出して,総合的に次の世代への,言わば本当に魅力的な場所として,そこが生かされるような最大限の努力をして,その方向性を見出したいと,今はそう思っているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  この件は,早急に県と話をして解決していただくようにお願いしておきます。次に移ります。この全共と致しましても,あくまでも主賓は和牛なんですよ。この大会が開かれることよって,まず,この牛にどういうストレスが掛かるか分かりますか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  様々な影響は考えられると思います。その中でも,特に遠方から来る牛がおりますので,長期輸送に係るストレスであったり,それから牛舎であったり,遠いところは寒い所から来るというようなことで,気象条件が違うことなどからの環境変化によるストレス等が,考えられると思っております。 ○14番(厚地 覺君)  確かに,宮城全共も9月7日と,今温暖化で残暑が厳しいわけです。今申されましたように,鹿児島から宮城に運ぶのも同様ですけれども,北海道から鹿児島に来る場合,3日掛かりますから,とばせば早く来ますけれども,商品ですから今回の場合は簡単にはいかないわけです。やはり運搬あるいは暑さで数十キロ体重を落とすわけですから,大きく審査に影響するわけです。ちなみに,昨年度の鹿児島各地の9月と10月の最高気温を調べてみますと,9月は農大跡地周辺で24.5度,鹿児島空港で28.5度,薩摩川内市で29.9度,南さつま市で29.6度,鹿屋市で29.5度。空港あるいは他と比べれば4度から5度違うわけです。10月にしましても,農大跡地周辺で21.4度,空港周辺で23.7度,薩摩川内市で25.1度,南さつま市で25.2度,鹿屋市で25度となっているわけです。やはり,これを比較しますとおのずと農大跡地が最有力地と,私は思っております。標高差を生かして,ぜひとも手を挙げた場合には農大跡地を推薦していただきたいと思っております。次に移ります。霧島市には,昨日も質問でもありましたように,専門技術員が1人いらっしゃるということですけれども,その経歴をまずお伺いします。 ○農政畜産課長(田島博文君)  昨日は専門指導員として,畜産の専門指導員,臨時職員のことを申し上げておりますが,市の職員にも技術を有しているといいますか,資格を持っている職員もおりますので,それを含めて御説明申し上げたいと思います。市の職員は総合支所を含めて現在9人いるわけですけれども,そのうち3人,再任用の職員が1人それに含まれているわけですけれども,この3人につきましては,全国和牛登録協会鹿児島県支部の支部審査員,それから人口受精師等の資格を有しております。さらに総合支所の担当者に1人,同じく全国和牛登録協会鹿児島県支部の支部審査員資格を有しているものがおります。あと臨時職員でございます。専門指導員として1人配置をしているわけでございますけれども,この職員も元JAの営農指導員でございまして,主な資格と致しましては,営農指導員1級,全国和牛登録協会鹿児島県支部の支部審査員,地方審査員,人工授精師などがございます。農家を巡回しながら,飼養管理技術の指導や登録審査業務などが,特に地方審査員の資格を有していなければできないということで,さらに共進会対策等の業務を,この専門指導員等に主に行っていただいているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  その支部審査員,地方審査員というのは,県の共進会にも申請資格はあるということですか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  支部の審査委員につきましては,聴いている範囲では県の分はないと思うのですけれども,この専門指導員につきましては,県の共進会等で,そういう要請があればできる資格を有しているというふうに聴いております。 ○14番(厚地 覺君)  霧島市の畜産指導員の指導体制というのは,どのようになっているものか,それとJAあいらとの連携は,どのようになっているのかお伺いします。 ○農政畜産課長(田島博文君)  日常的には技術指導というものは,JAが指導して行っているわけですけれども,先ほど申し上げましたように,本市の職員並びに臨時職員についても資格等を有しているわけでございます。ということで,巡回指導はJAも行っておりますが,本市の職員並びに臨時職員も巡回指導並びにJAとの同行訪問等も行っているところでございます。さらに,JAとは毎月定期的に協議を行っておりまして,その中で巡回を行うとか,市の事業の推進であるとか,そういう技術的な指導等を行う体制も協議をしているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  宮城全共への取組としまして,若雌が既に生まれているわけですけれども,これも12月の競り市から該当ということです。霧島市は候補牛として各何頭くらいリストアップして,最終選考に挑まれるのかお伺いします。 ○農政畜産課長(田島博文君)  今,御質問をされた若雌の部だけでよろしいでしょうか。若雌の部,生まれが平成28年4月から7月までに生まれるということで,主に12月から出ると思うのですが,一番早い牛は11月から出るということで聴いております。現在のところ,今から市場に上場されるということで,候補牛としてはリストというものでは挙げてはいないところでございますけれども,競り市名簿を議員も御存じだと思うのですけれども,この本原資格に丸印があるものというものが,基本的にはその対象として,今回の上場される市場の中では対象としております。候補牛につきましては,子牛競り市の管理指導とか子牛の品評会等において確認をするわけございます。その中で,時価保留の推進並びに導入に関しても,市の事業等と活用しながらしていただくように農家にも周知をしているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  霧島市としましてはいろいろな施策がございますけれども,その候補牛が決定したとき,これに対して何らかの支援策を行いますか。例えば,月1万円なり,やはり原石も磨かないと商品にならないわけですから,この辺りはどう考えていますか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  優良肉用牛の導入と保留ということを積極的に推進するために,現在,議員も御承知のとおり,家畜導入及び保留補助事業等を活用しているわけでございます。さらに,本年の第2回定例会でも御質問いただいたわけですけれども,家畜導入資金の貸付基金これらも良い牛を残すために,貸付頭数であったり貸付限度額いずれかを引き上げるための準備も現在しているところではございます。ただ,御質問いただいた奨励金につきましては,現在のところ検討はしていないわけですけれども,JAあいらにおきましては,第11回の全共用の出品対策と致しまして,そのような事業も取り入れておられるようでございます。私どもと致しましても,今後,全共開催地への強い意志を市長も示されておられます。今後の状況次第では,開催地と決定をいただくことも十分考えられますので,出品牛の育成対策を含めまして,まず関係機関であったり農家の方々であったり,最も効果的にそういうものが発揮できるものが,何であるのかというものを研究をしながら,今後協議をしていく必要があるのではないかと考えているところでございます。 ○14番(厚地 覺君)  ぜひ,月1万円くらいは出してやらないと,それは後で必ず跳ね返ってくるわけですから。この中で,全共対策として和牛登録協会より提供していただいているリストの中で,第11回全共4区の血統条件を満たしている雌牛を購入した場合,つまり系統牛分で子牛4頭分の1群なんですけれど,これに対しても,これは15万円の限度額だけですか。 ○農政畜産課長(田島博文君)  現在ある事業に,このリストを頂いている分も追加をしていくということになっております。 ○14番(厚地 覺君)  この点も6月あるいはまた以前も申しましたけれども,50万円ですよ。今,50万円というのが最低の牛なんですよ。これが優良牛と言えるかといえば,80万円,90万円,100万円以上しないと買えないわけですから。買えないから県外に流出していく。保留牛が残らない,優良牛が残らないという現象ですから,この15万円を,基金の関係もあるでしょうけれども,当分の間でも引き上げて農家に対する助成を作らないと,優良牛は残らないと思いますよ。その辺をもうちょっと考えていただきたいと思います。以上,質問いたしましたけれども,平成32年度国体の馬術競技,平成34年度で全国和牛能力共進会が霧島市に誘致が成功すれば,馬と牛の大きな大会となるわけです。二度とないチャンスであります。特に入場者数が40万人とも60万人とも言われるわけですから,このビックイベントは霧島市の宣伝効果あるいは経済効果というものは計り知れないものがあるわけですから,ぜひとも頑張っていただきたいと思います。市長は,農大跡地に対しましては,過去,口がすっぱくなるほど,何十回となく熱弁をふるっておられます。これは返還後13年,そしてまた合併後11年になろうとする今日なんですけれども,まだ何も変化も進展もないわけです。この変化があったということは,一つだけ農地が荒れて,これが野生動物の生息地となっている。そしてまた近隣の住民に迷惑を掛けているということだけですから,ぜひ,この二つのビッグイベントを生かして,大会を成功されるよう全力を尽くしていただきたいと思っております。以上です。 ○議長(池田 守君)  以上で,厚地覺議員の一般質問を終わります。次に,12番,松元深議員から2件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○12番(松元 深君)  議席番号12番,新燃市政クラブ,松元深です。議長の許可を得ましたので,先に通告しました2問について質問いたします。霧島市すこやか支えあいプラン2015で,第7期高齢者福祉計画が策定され,高齢者を取り巻く状況,計画の基本理念及び基本目標について及び計画目標に基づく施策・事業が詳細に示されています。少子高齢化がますます進む中で,数多くの事業が行われている高齢者福祉計画でありますが,利用状況などを含めて検証を踏まえ,今後の方策について伺います。次に,指定管理者制度について伺います。指定管理者制度は,平成15年に管理委託制度が改正され,本市でも平成18年4月から指定管理者制度が導入され,現在に至っています。公共の利益のため,多数の住民に対して,平等にサービスを提供する公の施設として,その適正な管理が確保されてきたと認識していますが,現在の状況,課題及び今後の方策について伺いまして,壇上からの質問を終わります。答弁いかんで質問席からの質問を議長にお願いいたします。 ○市長(前田終止君)  松元議員から2問につきましての御質問でございました。1問目につきましては私のほうから,2問目につきましては企画部長が,答弁をさせていただきます。1問目の高齢者福祉についてお答えいたします。「霧島市すこやか支えあいプラン2015」のうち,第7期高齢者福祉計画においては,豊かで潤いある高齢社会の実現に向け,その基本理念を「心豊かな支えあいのまち ほっと霧島」と定めているところでございます。この計画におきましては,高齢者一人ひとりが,認知症や要介護状態になっても,可能な限り住み慣れた地域で尊厳を保ち,自分自身の「望む暮らし」を人生の最期まで送ることができるよう,高齢者社会像のあるべき姿として,次の4つの将来像を掲げているところでございます。まず1つ目として,「つながろう,つなげよう,元気・安心・生きがいのもてるまち きりしま」,2つ目として,「あなたも私もこれまで綴ってきた物語をともに描き続けられるまち きりしま」,3つ目として,「誰もが自分の夢を描き,最高の人生を歩み続けることができるまち きりしま」,4つ目として,「人と人の輪の中でともに支え合い私らしく活躍できるまち きりしま」でございます。介護保険制度が創設されてから16年が経過し,介護サービスに係る費用が増大しており,将来的な制度の維持に向けて,介護予防の推進体制を確立することが大きな課題となっているところでございます。特に,介護サービスを利用しやすい環境が整っていく中で,増え続けている認知症高齢者対策,また,介護人材の確保等につきましても,喫緊の課題となっているところでございます。これらの課題に対処するため,高齢者が重度な要介護状態となっても,住み慣れた地域において自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう,2025年を目標に,日常生活圏域ごとの実情に合わせて,医療,介護,予防,住まい,生活支援の確保を目指し,地域包括ケアシステムの構築を推進いたしているところでございます。 ○企画部長(塩川 剛君)  2問目の指定管理者制度についてお答えいたします。指定管理者制度は,公の施設の効率的かつ適正な管理を確保することにより,住民サービスの向上や,行政コストの削減等を図ることを目的として創設された制度であり,本市におきましては,平成18年度から年次的に導入を進め,平成28年4月1日現在,168の施設で本制度による施設管理を実施いたしているところでございます。うち117施設につきましては,公募により民間事業者等が指定管理者となっており,民間のノウハウを活かした自主事業の実施や休館日の見直しなどにより,市民サービスの向上が図られているところであり,毎年実施している利用者アンケートにおいても接客対応や清掃状況などの項目で高い評価を得るなど,制度導入の効果が表れているものと考えているところでございます。制度導入施設の管理状況のチェック体制につきましては,「霧島市指定管理者制度導入施設のモニタリングに関する基本方針」に基づく月例報告時の状況確認や年度ごとのモニタリング,指定期間全体を総括する総合評価などにより,各施設所管部署において定期的に管理状況の確認や評価等を行っており,年度モニタリング及び総合評価の結果につきましては,市ホームページでも公表いたしているところでございます。また,公募による指定管理者14事業者で組織された「霧島市指定管理者運営協議会」において接遇研修やAED講習会などの取組を主体的に行っていただいているほか,年2回,市の各施設所管部署と同協議会の指定管理者が一堂に会して意見交換や情報共有等を行っているところであり,今後も指定管理者との連携を密に図りながら,効率的かつ適正な施設運営に努めてまいります。 ○12番(松元 深君)  それぞれ回答を頂きましたが,質問席から質問させていただきます。タブレットの準備をするつもりでしたができませんでしたので,数字等を口頭で説明してから質問に入ります。今の高齢者を取り巻く状況を見ますと,市全体では平成24年10月で65歳以上の人口が2万8,977人,平成26年には3万763人となって,この2年で1,786人増加しています。また平成28年9月1日のデータでは,3万2,121人で3,144人,65歳以上の高齢者が増加していることになっています。各地区においても,全体では県内でも高齢化率は低いほうで,現在,平成26年の統計では24.1%となっておりますが,低いところで国分が19.1%,高いところでは牧園が39.5%と。国分,隼人地区外のほとんどが一年に1%,2%上がっているのでないかと考えております。社会参加など生きがいについて,一般高齢者に向けて質問をされておりますが,趣味はありますかとの問いに80.1%,生きがいはありますかとの問いに88.2%,ともに趣味と生きがいがあるという大変高いアンケート結果であります。しかしながら,社会参加率の頻度について,一般高齢者向けに取ったアンケートでありますが,町内会・自治会活動に参加していない人の割合が,46.8%。ほかの十二,三項目のアンケートの中で,ボランティアのグループやスポーツ関係のグループやクラブなどに参加していない割合が,70%を超えている状況のものがあります。これらを踏まえて当局は,どのような認識を持っておられるのか,お伺いしておきます。 ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  議員御指摘のとおり,元気な高齢者もたくさんいらっしゃいます。そういう方々に対しましては,自分の趣味や地域の活動等にも積極的に参加いただき,元気でゆとりある生活を続けて安心で安全な生活をしていくいただきながら,機会があれば要介護とか要支援を必要とする方々の支援をする側にも回っていただけたらというふうに考えております。 ○12番(松元 深君)  今,尋ねているのは,例えばボランティアのグループ,すこやかプランの26ページにありますとおり,参加していないという割合が70%を超えた状態でありますので,例えば寝たきりの人もアンケートに答えていらっしゃるのか分かりませんが,この70%,80%になっている状況について,どのように捉えているのか,お伺いしているところでございます。 ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  ボランティアとかそういうふうに活動されていない方がいらっしゃるということで,本市と致しましては,介護保険ボランティアポイント制度というものも設けまして,できるだけそういったボランティア活動に参加いただけるような,高齢者元気度アップ地域包括ケア推進モデル事業ですとか,そのようなものをいろいろと高齢者の方々にも御案内いたしているところでございます。 ○12番(松元 深君)  長寿・障害福祉課においては,たくさんの高齢者に対する支援事業を行っているわけですが,行っている中で,いろいろなことに参加できていない事業があるわけですが,もっと高齢者や一般の市民に,そういう認知を進めるべきではないかと思うのですが,いかがでしょうか。 ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  そういった制度につきましての周知は,広報誌やホームページはもとより,民生委員の会や老人クラブの会を始め,研修会,集会,出前講座などでもお願いしているところでございます。 ○12番(松元 深君)  次に,34ページに前回の計画の評価・検証があるわけです。これは1.0に近いほど施策の達成度が高いということでありますが,できていない部分もあることは承知しております。様々な活動をしながら,この数値が上がらない原因をどのように分析されているのか,お伺いしておきます。 ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  前回,調査いたしまして1.0に近いということでございましたので,数値を上げるように,今現在,この計画期間中に様々な事業に取り組んでいるところでございます。 ○12番(松元 深君)  なかなか数値自体が伸びていかないのかなと考えております。それでは事業について,二,三お尋ねします。地域の広場推進事業について,具体的に説明をお願いします。 ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  地域の広場推進事業につきましては,介護保険事業所のうち,市に指定指導監督の権限のある地域密着型サービス事業所等において,地域に事業所等を開放し,高齢者を中心とする様々な交流やコミュニティを生み出していく地域福祉の拠点として活動できるよう支援し,地域のネットワークの構築,地域の交流の場や集える場となるように,それぞれの事業所でプログラムを企画・立案していただき,介護や認知症などの知識の向上や閉じこもり防止などの介護予防を図り,また地域に密着したセーフティーネットを構築し,住みなれた地域で安心して,その人らしい生活が継続できるように,この事業を行っているところでございます。 ○12番(松元 深君)  いろいろなところにお願いしてやっているわけですが,この実績としては上がっているのか,再度お伺いしておきます。 ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  平成27年度につきましては,26か所にお願いしているところです。それで,平成27年度の参加者と致しましては,延べ9,705人でございます。 ○12番(松元 深君)  1万人程度の方が参加されているということで,いい事業でありましたら進めていただきたいと思います。長寿・障害福祉課が実施している事業は大変多くありまして,大変苦労されていることは承知していますが,介護保険ボランティアポイント制度,これは各市から本市に多くの視察が来ているわけですが,これについて,当初から発展しているのか,再度お伺いしておきます ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  平成26年度のボランティアの登録者数は478人でしたけれども,平成27年度は500人を超えているところでございまして,平成27年度は180の施設で延べポイント数と致しまして,72万500ポイントの交換があったところです。 ○12番(松元 深君)  他自治体からたくさんの介護保険ボランティアポイント制度の研修に来られたわけですが,まだまだ推進が足りないところもあるのではないかなと思いまして,今日,質問をしたわけです。元に返りますが,26ページで,先ほど社会参加の頻度についてお伺いしました。老人クラブに参加していないが79%に及んでいるわけですが,この老人クラブの現在の体系について,本市の取組をお伺いしておきます。 ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  老人クラブ連合会への側面的支援といいますか,補助金のほうを出しておりまして,平成27年度の実績と致しまして1,524万7,000円を支給しているところであり,連合会のほうから各地区の単位老人クラブのほうに,それぞれ1クラブ5万円を運営費として助成しているというようなことでございます。 ○12番(松元 深君)  単位老人クラブに老人クラブ連合会からそれぞれ助成しているわけですが,単位老人クラブの数は把握されていますか。 ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  平成28年8月31日現在ですけれども,霧島市内に143の単位老人クラブがございます。 ○12番(松元 深君)  現在,単位老人クラブが143あるのですが,活発な活動をされている事例等があったら,紹介をお願いいたします。 ○長寿・障害福祉課長(西田正志君)  特徴ある活動というのは余り聴いておりませんけれど,一般的には健康づくりと致しまして,グラウンドゴルフですとかゲートボールのスポーツ活動を行っておられるとか,友愛活動としまして,老人クラブの中でも高齢な方の会員の見守りを行っているとか,それから奉仕活動と致しまして,地域の花壇の管理ですとか,公園の清掃また児童生徒の登下校の見守りといったような活動を行っているようでございます。 ○12番(松元 深君)  紹介されたのは,元気な単位老人クラブの状況でありまして,会員がかなり少なくなった単位老人クラブで,ほとんど活動ができなくて助成金だけを頂いているところもあるんじゃないかなと思って心配しているのですが,単位老人クラブに加入されないとか,存続ができないということを,よく聴くわけですが,そのようなことに対して市の方策は何か考えていることはありませんでしょうか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  確かに,現在,老人クラブに加入をする方が減少しているところでございます。大きな要因と致しましては,年金の受給等が取り上げられておりまして,どうしても仕事をしなければならないような状況の方というのが,非常に多くございます。そういう中で,老人クラブに入って,地域活動,ボランティア活動等に従事する余裕はないといいますか,生活のために,どうしても仕事をしなければならないというようなことが,実情としてはあるようでございます。そういう中で,地域を支える老人クラブでございますので,何とか活動のための援助方策を考えていかなければならないとは考えております。どうしても若い方が入ってくる数が少ないとなりますと,運営をするための例えば補助金の申請でございますとか,そういうところを何とか行政のほうがお手伝いできたらいいなと思っておりますけれども,いかんせん行政のほうも職員数がどんどん減少している中で,なかなかそこまで手が出せないジレンマがございます。様々な方策を持って,協力ができる方法を検討してまいりたいというふうに思います。 ○12番(松元 深君)  今言われたようなことがたくさんあると思うんですが,老人クラブに入れば,若い人はすぐ役員をしないといけない。役員になったけど,会計帳簿を作れないとか,計画書を作るにしてもワープロ等使えないということを聴いております。そのような中で,役員になられた方に,今,部長も言われましたとおり,市が少しお手伝いできるような施策を,ぜひ構築していただきたいと考えるわけですが,いかがでしょうか ○保健福祉部長(越口哲也君)  先ほども答弁で申し上げましたように,なかなかそこがジレンマのところでございます。例えば,市のほうで会計の方々にお集まりいただいて,一定の作り方とか助言をしていくとか,今のところそういう側面的なお手伝いというところでの部分を考えながら,またそれをきっかけに,もう少し踏み込んでいけるようであれば踏み込んでいきたいというふうに思っております。 ○12番(松元 深君)  まちづくり委員会の中には,市のサポーターも設けられていますので,ぜひ,そこの構築をされること。会計帳簿作成やパソコンにも精通した職員がいっぱいいらっしゃいますので,例えば電話で要求されてもできない話ではないかなと思っておるんですが,ぜひそこは考えていただきたいと思います。それと,老人クラブがどんどん少なくなっている状況ですので,その辺りも考えて,そして,今単位老人クラブにも5万円の補助が連合会から行っております。補助金は5%カットときたわけですが,今まで長い間,旧市町時代から霧島市になってからもですが,市の発展のために頑張ってこられた老人クラブの育成でありますので,ぜひその辺もお願いしておきます。支えあいプランの中では,今,介護問題がありますが,介護事業に対してのたくさんの事業も行っています。ぜひ,元気な高齢者になって健康寿命が高まることを,そしてそうすることによって老人医療費の削減にもつながると思いますので,ぜひ力を注いでいただきたいと思います。私の家のトイレには,忠告は密やかに,賞賛は公にとあって,いつも見ておりますが,忠告ということではなくて,ぜひ支援をお願いしたいところであります。前田市長も69歳になられまして,高齢者の一人だと思うのですが,例えば前田市長みたいな高齢者が,単位老人クラブに5人ぐらいいたら,大変元気な老人クラブが生まれのではないかと思っております。
    ○市長(前田終止君)  最後,私に振ってくださるのかなと思って期待していました。でも,手を挙げさせていただきました。老人クラブ活動に焦点を合わせられまして,御指摘を賜りました。実は,七つの単位老人クラブがエリアごとに全体としてあって,連合体を作って,いろいろな課題がある中にも,リーダーの方々が一生懸命頑張っておられまして,年間を通じて,私も可能な範囲で接触させてもらい,また参加もさせてもらっているわけですが,ここにまいりまして,横川地区では,実はもうこれ以上続かないと。理由を尋ねてみますと,このまちの真ん中まで会議があるたびに,大会があるたびに,自分で運転をして行く。そして交通事故への不安,自分の健康状態など,市域が広くなって,年をとっていく。そして役も担って責任もある。連合体としては,自分たちのところは,なかなか厳しいよというお話もございました。ただし,地元の横川においては,今まで同様の活動はしますよというようなことでもございました。そこを何とかということで,連合体としての流れは崩さないようにお願いをし,最終的には御理解いただいて,とりあえず,その形は霧島市連合の老人クラブ活動もできるようにはなってございます。しかし,私もこの参加率に対しまして大きな危機を感じているところでもございます。ただ,老人クラブに限らず,戦後70年過ぎた今日,婦人会のほうの活動もあるいは青年団のほうの活動も,戦後間もない時期の五年,十年,二十年くらいまでの間の日本の津々浦々の青年団活動あるいは婦人会活動あるいは老人クラブ活動が,どっしりとその重みがあって,その地域に与える影響もすごかったわけでございますが,それらの時代に,あと半世紀,五十年を足してみますと,今の時代になるわけでございますが,趣味の多様化そして寿命の延伸化等々により,様々な形でのその発露の場があるわけですね。それが各種団体の青年部であったり青年会議所であったり,あるいは婦人の趣味の会であったり,老人の方々も老人という枠を超えて,私は今69歳ですけれども,やはり80歳くらいにならなければ老人と言えないですよね。ですから,そういう意味では,意欲ある様々なほかになすべきことを趣味としてなさっておられて,なかなかこの参加率も上がってこない。そして,勇気を振り絞って出ると役を担わせるというようなこともあり,なかなか地域でのかつて戦後五年,十年,二十年ぐらい三〇年近く続いたその雰囲気が,その地域地域の小さな小学校区単位のまた老人クラブ等になると,なお厳しさがあるというような点が,実感として周りを見ていて感じます。ですから,健康で寿命を延伸しつつ,そして期待する組織の在り方を老人クラブ等も,今後も魅力的な老人クラブ活動というものを旗印に,一生懸命リーダーの方々が頑張っておられますので,私ども行政としても,その間に入ってできる限りの潤滑油になり,手助けをさせていただいて,そして医療費がなるべく抑えられて,自分たちの負担がまた軽減されていくような一連の流れを作ることにもつなげてまいりたいと思っております。 ○12番(松元 深君)  大変迫力ある答弁をありがとうございました。青年団活動,溝辺の話をしますと,我々が青年の頃は,四つの大字ごとに青年団がありまして,町民体育祭で競い合ったりしたものです。そして婦人会にしましても,地域の小間使いというような位置付け等がありまして,だんだん婦人会も衰退している状況ですので,そこらも含めまして,老人クラブもぜひ支援をお願いしたいところです。一つ,溝辺町の時代に,温泉センターに単位老人クラブで月1回ずつバスを回しまして,ふれあいサロンというか,ふれあいの場を作っていたわけですが,またその辺もぜひ保健福祉部長も研修をされまして,大変いい制度ではなかったかと思っておりますので,確認をお願いしたいところであります。それでは,指定管理制度についてお伺いいたしますが,指定管理者制度,民間のノウハウを生かしまして,大変公共のためには良くなってきているとは思いますが,モニタリングと事業報告等ですが,事業報告の今の状況について,お伺いしておきます。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  事業報告につきましては,指定管理者のほうが,毎月担当課とミーティングをしていいただき,そして月例報告書を作っていただくというような形になっています。 ○12番(松元 深君)  事業報告は,各指定管理者が各担当部課のところに届けらるという確認でよろしいでしょうか。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  そのとおりでございます。 ○12番(松元 深君)  その中で,1か月に1回とか,例えば私は思うんですが,大変忙しい中ではありますが,事業報告それからモニタリング等をやっていらっしゃるとは思うのですが,この施設全てとは言いませんが,例えば自治公民館等を受けている施設等は該当しない,あるいは公募された施設等がそれぞれ違いもあると思うのですが,その現場に行ってのチェック等は,どのような形で行っていらっしゃるのか,お伺いしておきます。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  施設担当課につきましては,今,申し上げた月例の報告会というのがございます。そういった中で指定管理者のほうからの報告に基づく修繕が必要なものとか,いろいろなことについては,その都度,そこで確認を頂き,予算が必要なものついては,また次年度考えるとか,そういったことまでやっていただいています。また,公民館のほうにつきましても,消防設備の確認等に行かれたときにチェック等はやっているというふうに伺っています。 ○12番(松元 深君)  例えば,市民からいろいろな声が聴こえてくる場合もあると思うんですが,そのときには現場に行っての指導等を行っていらっしゃるのか,お伺いしておきます。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  市民からのいろいろな要望等についての内容によると思いますけれど,電話で連絡をしたりとか,場合によっては施設担当課のほうが現場に出向いて,その指示をしたりというとか,様々な方法の中で連携は密に取ってあるというふうに考えています。 ○12番(松元 深君)  この指定管理の制度は,もう10年たったわけですが,各担当部課でかなりの差があるのではないかなと感じまして,今回,質問をしたわけですが,そのようなことは行政改革推進課のほうからは指導をされていないのかお伺いしておきます。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  その指定管理者の導入に当たっては,指針等を示した中で,施設担当課のほうには今申し上げました月例報告とか,いろんな協議を常にやっていただくというような形の通知文を出したりして,やっています。月例報告につきましても,確かにおっしゃるように,私ども行政改革推進課のほうまで合議をしてくれる課もあるし,自分のところだけで完結されているというような課もあります。その辺は少し差がありますけれど,基本的には,行政改革推進課のほうと致しましては,施設担当課のほうには,そのような形で,常に指定管理者のほうと連携を密にしながら,その報告等をやっていただきたいというようなことのお願いはしているところでございます。 ○12番(松元 深君)  各部各課それぞれ担当している部課があるわけですが,ぜひ,指定管理の窓口としては行政改革推進課がしているわけですが,例えば事業報告にしろ,決算にしろ,同じような様式を求めることはできないのか,もう一回お伺いしておきます。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  一応,その報告していただく様式等については,ある程度のひな形がありますので,それに基づいて同様な報告書にして,報告を頂くというようなことをしていますし,また指定管理費者の更新のときなどにつきましては,常にその指定管理者の在り方等については,施設担当課のほうに集まっていただき,それぞれ説明会を開いたりといったことで,各施設担当課のほうには周知を図っているところでございます。 ○12番(松元 深君)  今まで市として適正な管理を行うために,必要な調査や指示を行うことができるようになっているのですが,例えば指示に従わない場合は,取消しということもできるというのは分かっていると思うのですが,そのような指示をされて,一回では聴いてくれなかったというような事例はなかったのか,お伺いしておきます。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  今のところ,そういった事例は聴いておりません。 ○12番(松元 深君)  指定管理の担当である各部課においては,その辺の指示もちゃんとできるんだということを,しっかり認識をしていただいて,指定管理者が悪いということではないですが,管理している市の責任でもあると私は思いますので,ぜひ,その辺の指導も行っていただきたいと考えております。指定管理者導入施設における事業報告書が全て出ているわけですが,見ますと,かなりいいことのほうが多くて,悪いとは言わないのですが,問題点等が少しはあるんですが,先ほどから言いますように,部課が管理に対してももっと目を光らせていただきたいなと思うのですが,今後の課題として,指摘させていただきます。それと今後の指定管理の状況ですが,まだ今から指定管理をどこをしないといけないというような方策があるのか,お伺いをしておきます。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  指定管理者制度を導入している施設以外で,今後導入を計画している施設につきましては,集中改革プランの中では,公営住宅の指定管理の導入等を検討しているところでございます。 ○12番(松元 深君)  公営住宅は一回否決した経緯がありますが,ぜひ早目に公営住宅,まず,隼人,国分からでも進めていただきたいと思うのですが,そのような早目に導入する計画があるのか,お伺いします。 ○建設部長(川東千尋君)  公営住宅の指定管理者制度につきましては,議員おっしゃったとおり,数年前に一回そのような経緯もございました。その後も集中改革プランで,その取組を継続してるところでございますが,昨年それと合わせてマネジメント計画というものが示されまして,その中で,特に公営住宅等につきましての大幅な削減というものがうたわれているところでございまして,そういったものの成り行きを,まず見守る部分もあろうかと思います。そして今年度,長寿命化計画そのものも今,関係機関の意見を伺いながら,見直しをしているところでございますので,そういったことの結果を待って,指定管理者制度につきましてもまた推進してまいりたいというふうに考えております。 ○12番(松元 深君)  よろしくお願いしたいと思います。今,地区自治公民館などが集会場を無料で管理をしているわけですが,そのまま指定管理を続けるべきなのか,これは,私としては各地区自治公民館,自治会に無償譲渡等できないものか,その辺の考えはないのかお伺いしておきます。 ○行政改革推進課長(木野田隆君)  今,出ましたけれども,各公共施設につきましては,霧島市公共施設マネジメント計画というものを策定しています。その中で,そのような今後の利活用についての検討をやっておりまして,今おっしゃるような民間への無償譲渡とかといったことも含めて検討をしておりまして,今後はそういったことも考えられる一つの方策であるというふうに考えております。 ○12番(松元 深君)  ぜひ,できる施設等については前向きに取り組んでいただきたいと思っております。指定管理者にしても一生懸命,公のために頑張っていらっしゃいます。ぜひ,市長が今度の広報きりしまに出しておられますキリシマイスターではないですが,褒めて伸ばす合言葉,善意の認定制度が始まるということで,キリシマイスター,相手のいいところを見付けて,褒めて,褒めて,褒めまくるまちということで,七つほど書いてあります。ぜひ,指定管理者ともその辺の関係を保ちながら,しっかいしながら,忠告は密やかに,賞賛は公にと先ほども言いましたが,そのような形で指定管理者ともいい関係で,ますます公の施設,公共の住民の方々のサービスに努めていただきたいと思います。市長,何かありましたらと一言お願いいたします。 ○市長(前田終止君)  高齢者福祉あるいは指定管理者制度についての御質疑を賜りました。おっしゃった忠告は密やかに,賞賛は公に,よく理解できますね。大事なことだと思います。お互いに褒める。そして引き上げ合う意識を高く持つ訓練をしていくというようなことだろうと思います。いろいろ二つの質問によって,御指摘も賜っている点,多々ございます。私ども行政の側もしっかり打合せをしながら,一つ一つが時代に本当に横たわっている重要な課題だというふうに認識を致しております。問題点,解決のできる役所づくりを,みんなが力を合わせている真っ最中でございます。課題は大きいものがございますけれども,精一杯,新たなる気持ちを持ってチャレンジさせていだきたいと思います。 ○12番(松元 深君)  終わります。 ○議長(池田 守君)  以上で,松元深議員の一般質問を終わります。次に,1番,德田修和議員から1件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○1番(德田修和君)  議席番号1番,德田修和です。はじめに,台風10号の影響で甚大な被害に遭われ,今なお不安な思いをされている東北の皆様にお見舞い申し上げ,亡くなられた皆様に心からお悔やみを申し上げます。1日も早く心休まる生活に戻れますよう,また台風13号の影響が少ないことをお祈りしております。本市でも7月14日の豪雨により,多大な被害が発生しました。被害に遭われた方々へのお見舞いと事態の収拾に奔走された消防団を始め,地域の皆様への感謝を重ねて申し上げます。自然災害は防ぎようのない事態が多いですが,被害を最小限に食い止める対策と心構えこそ,被害に遭われた方々への誠意であると考えます。それでは通告書に従い,1点,質問します。見次地区の雨水排水対策についてお伺いします。このエリアは年間を通し,慢性的に冠水する状況であり,対策を急ぐべき問題であると考えます。そこで,見次地区の雨水排水対策についての計画,まちづくり計画書の作成が行われて以来,用水路,排水路に関する要望が何件あるか,対応できた件数が何件あるか,ここ5年間で,用水路へ排水許可を出した件数と許可基準を把握しているか問うものであります。先の植山議員の質問の中で,莫大な費用が予測されると強調される中にも,市長の地域への思いも感じましたので,重複する点があるかもしれませんが,質問させていただきます。これで壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  德田議員から1問につきまして御質問を頂きました。1点目につきましては私のほうから,そのほかにつきましては農林水産部長が,答弁をさせていただきます。1問目の見次地区の雨水対策についての1点目にお答えいたします。近年多発しております集中豪雨は,全国各地で記録的な短時間降雨,24時間連続降雨をもたらし,道路等の冠水や河川の増水・氾濫の報道がなされているところでございます。さて,かつては水田地帯であった見次地区につきましては,雨水は,水田に流れ込むとともにたん水し,時間をかけて緩やかに排水路に流れこんでおりましたが,近年の急激な都市化に伴い,水田が宅地等になったことから,直接,雨水が排水路に流入するために,排水路の流下断面が不足し,上流からの雨水を処理することができない状況にあります。私と致しましても,見次地区を調査し,長期的には総合治水による雨水排水対策を行う必要性を認識いたしておりますが,緊急的な冠水対策として,平成27年度には,冠水が著しい市道川尻~住吉線の流末排水路の拡幅改良工事及び国道223号における既設の横断暗渠に堆積する土砂の除去を行うなど,同地区における冠水の軽減を図ってまいりました。さらに,本年度におきましては,市道排水のバイパス,分水路でございますけれど,バイパスになりうる新設排水路の可能性について調査を行っているところでございまして,今後におきましては,市道側溝の改良工事及び排水路の新設工事を実施するとともに,国道223号の道路側溝に堆積している土砂の除去を国に要望するなど,雨水排水対策を進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○農林水産部長(満留 寛君)  次に,2点目にお答えします。見次地区の一部,富隈地区においてまちづくり計画書が作成されております。現在まで,まちづくり計画書による用水路,排水路に関する要望はございませんが,耕地課及び建設施設管理課に集中豪雨等による排水不良に伴う冠水対策の要望が5件あり,全て緊急的に対応いたしております。その内容は,排水流末の拡幅が1件,用水路や道路側溝及び暗渠に堆積した土砂等の除去が4件でございます。次に,3点目にお答えします。見次地区周辺での用水路への排水許可につきましては,平成23年度からの5年間で法定外公共物占用許可申請がなされ,許可した件数は10件でございます。許可基準でございますが,水質については,用水路は公共用水域と位置づけられることから,水質汚濁防止法の適用を受けることとなります。また,水量については,開発行為面積が1,000㎡以上の場合,霧島市の土地対策要綱の適用を受け,開発区域内の雨水の流出抑制について,別途,排水先管理者と協議しなければなりません。 ○1番(德田修和君)  現在,雨水排水対策としての計画を検討,調査しているということですけれども,具体的に考えているような計画であったり,公表できるようなものがあればお示しください。 ○農林水産部参事兼耕地課長(島内拓郎君)  現在,進めている計画につきましては,先ほど市長がおっしゃったとおり,いわゆる市道排水のバイパス,分水路になり得る新設の排水路を計画しているところであり,サンキューの東側に当たります小水路が,民間の小水路がございます。それにつきましては,今年掃除を行いまして,次は用地買収して,そこのバイパスができるのではないかという計画を立てております。 ○1番(德田修和君)  冠水対策の要望が5件ということですけれども,ここは普通の夕立クラスの一時的な雨でも冠水しているところであります。5件ということは,そろそろ市民の方々も言っても,どうなのかなというような形で要望がされてこなくなってきつつあるのかなというような気がします。ちょっと資料のほうで地図を出しております。大体,見次地区で冠水の被害で問合せがあるところが,大きく3か所ございます。一番は国道223号沿いにあるモスバーガーから入った筋。2番が川尻自治会内ですけれども,用水路に挟まれている地域。あと3番が,そば茶屋の南側にある地域になります。今まで現地調査等されていると思いますけれども,要望が5件ということですけれども,見られて状況をどう分析されているのかお示しください。 ○農林水産部参事兼耕地課長(島内拓郎君)  昨年からいろいろな要望を受けまして,まずモスバーガーの所でございますが,モスバーガーの所から国道223号を抜けまして,イオン側のほうに抜ける排水路がございますが,それにつきましては,拡幅工事を行っております。これの効果につきましては,最近も雨が降って,冠水が起こっておりますが,雨水が引くことも早いと思っています。また,モスバーガーからイオン西側への排水につきましては,この流域につきまして,そば茶屋吹上庵隼人中央店の南側,また,イオン隼人国分の敷地,サンキュー隼人店周辺及びフェスタ隼人店と広範囲に及びまして,また,国道223号の道路排水を流入していくことより,大雨時は雨水が集中し,能力不足のために渋滞を起こしていくということで,冠水が生じております。 ○1番(德田修和君)  エリアで一番,二番説明していただいた所は,排水路の問題になっていきます。このエリアは特に広い場所になってきます。答弁の中でもちょっと触れられていたとおり,この30年間くらい,特にバブル時の数年で急激に発展をし過ぎたという,いいことだったんですけれども,それに伴ってインフラ整備が追いついていない,排水能力の限界を超えているというような現状が,いまだ続いているというような状況です。2番ですかね。川尻地域の所でいいますと,用水路の在り方が現在にそぐわないという部分。集落の南側,下流に行くにつれて用水路の幅が狭くなって行っております。当時は田んぼに水を引くために水利を確保しないといけないというための設計であるというふうに理解していますけれども,今では水田のほうもほぼなくなってきつつありまして,その水量は市民生活の脅威でしかなくなってきているような状況であります。旧隼人町時代には,その用水路の横に補助水路を作って水量調節を行うという計画もあったみたいですけれども,部分的な改修であったり,一時期対策では追いつかないような状況になってきているのかなと思います。先ほどの答弁の中で,国に土砂の除去を要望するなどというふうにあります。ここの排水計画を検討していくに当たって,県道,国道が接する地域ですので,当然,県との協議等が必要となってくるような開発事業になっていくと思うんですけれども,今まで県のほうでも現地調査なりもされていると思います。県の認識がどのようなものなのかというようなところが分かれば,お示しください。 ○農林水産部参事兼耕地課長(島内拓郎君)  この辺の冠水の原因につきましては,国道223号が冠水いたしまして,それがモスバーガー側からの排水を遮断してしまう。当然,周域的な対策は必要となります。このことについても,県のほうにも要望していきたいと思っています。 ○1番(德田修和君)  県のほうの認識という部分は分からないというようなことでいいのかなと思いますけれども,今後,要望を引き続きしていただければと思います。排水許可の件でありますけれども,この比較的大きな開発行為に関して,許可件数10件ということであります。この地域は,一般住宅等も建っていくわけですけれども,今言われた許可基準というものは,汚濁防止法の適用を受けることとなります。きれいな状態で流してください程度のものなのかなというような認識を持ちました。ということは,排水許可に対しての基準というものは,一般住宅については報告だけで良いというくらいの認識でいいてもいいのか,そこのところを確認させてください。 ○農林水産部参事兼耕地課長(島内拓郎君)  この辺の場所につきましては,もう既に下水道管が布設されておりまして,汚水につきましては下水道,一部合併浄化槽があると思いますけれど,土地改良区のほうの許可が要ります。いわゆる一般的な雨水につきましては,とりわけ水質基準などの基準はございません。 ○1番(德田修和君)  答弁の中でも,非常に問題がある地域であるという認識をされているというふうに理解はしているんですけれども,例えば一般住宅であったりとか,そういうものに対しての排水許可というものは,敷地のどちら側から排水をしますよというような報告だけでいいのかなというように,今の説明を聴いて認識したんですけれども。ということは排水能力は既に追いついていない,いっぱいいっぱいというような状態でも無制限で許可をしていかなければならないのかなというような状況であると思います。基準がそうなっているのですから,行政としての取扱いとしても仕方のないことであって,ジレンマを感じるところなのかなというふうに思います。乱暴であれば後ほど訂正をさせていただきますけれども,市街地,霧島市の商業地域と言ってもいい,市街地になっていくようなエリアですけれど,そこで比較的地価が高い所に,どうぞ,どうぞというふうに建築を進めて,比較的高い固定資産税,都市計画税を徴収し続けて,排水対策は,お金がないからちょっと待ってくださいというような状況では,ちょっと市民の方々に対して不適当というか不親切な対応になっているのではないかなと思うのですけれど,そこら辺の見解については何かあればお示しください。 ○市長(前田終止君)  当地域の御指摘につきましては,議員が御指摘のとおりだと認識を強く持っております。私の所にも,この霧島市に,伸びゆく元気のある霧島市に期待を持って,土地を求め事業を開始した。あるいはまた,個人の住宅を自分にとっては一番いい場所を選んで取得し,個人住宅を構えたと。しかしながら,結果として,この雨水による被害については計算外であったということで,かなりのお叱りも受けて,指摘も強く頂いているところでございます。係の者たちと隼人駅東のエリアのこともありますし,見次全体,これを繰り返しやっていたら大変だぞと。ですから,そういう意味では抜本的な将来を見通した希望の見える徹底対策をできないかということを,強く指示を出しているところですが,大きな予算も伴いますことから,とりあえずは,毎年くる豪雨に対する即効的な効果のある,それはやりつつ将来を見通した中長期的な計画を作って,予算化しながら対処対応していくというような方向で確認をさせてもらっているところです。まだ具体的にその先を示しきれないジレンマもありますが,具体的な方向付けとしては,強く植山議員のほうからも德田議員のほうからも御指摘のあったとおり,認識は強く持ち,そういう解決に当たる最大努力の検討をさせてもらっているところでもございます。 ○1番(德田修和君)  最大努力,その方向は決まっているということですので,ここで終わると時間がもったいないので,ではそれの後押しというような形で,ちょっと質問をさせていただきます。本当に費用が大変なものだというふうに理解します。先ほども触れましたし,答弁の中でも頂いていますけれども,今の現状は,本当に急激な発展に追い付いていかなかったというような,言わば負の遺産というようなものに当たってしまうのかなというふうに感じています。本当ならばインフラ整備のほうが先行しなければならないのが,まちづくりなのでしょうけれども,そういうふうには,うまくいかないというのが,世の常であるとは思います。費用の問題ではなくて,そういったような整備のタイミングを逃したというのも,今引きずってしまっている原因の一つなのかなというふうに,私は理解しているのですけれど,こういった考え方については共通認識であると思ってもいいのか,市長のほうがですね。私と似たような,そのタイミング,費用だけじゃなくて,その当時できれば良かったのにというようなところも,その整備のタイミングというものも費用と併せて必要な要件であるというふうに共通の認識を持っているのかというところの確認ができればお示しください。 ○市長(前田終止君)  戦後70年,そしてその間のお互いのかつて1市6町に分かれていて,特に平野部で国分と隼人の境界線というのは,見次周辺部は入り組んでおりました。そして,なすべき都市計画というものが,その当時なりにふるさと全体の未来を見据えて,両地域が天降川を囲んで相当なチャレンジを広域的な行政としてやっておられたら,このような件も少しは未来を見据えた対策として,今の問題,課題が小さくなっていたかなと,こう思うわけであります。しかしながら,現実としては平成の大合併で約10年前,対等合併をしたと。しかしながら,今のような課題も含めて解決できない点も多々ございます。しかし,いよいよここまで来て,まちの商業地域に値するような先ほど自己分析なさったような考え方と都市計画,まちづくり計画,それらがとうとう追いついて来なかった部分を,何としてもここは追いついていけるだけの行政努力を,私どものほうはする責任があるというふうに存じているところでもございます。すぐ隣接する隼人駅東エリアともつながる範囲もございますので,全体の平面図におとして,その中で高低差がある所をよく説明も受けており,状況によっては逆行する流れで,川下と川上と置き換えなきゃならないような高低差もありますからね。そういうところは,よく見極めて,まちづくりと言わば排水対策,防災対策,減災対策を同時に中長期的にも見据えて,進行させていく難しさがあるのかなと認識をしているところです。ほとんど今までの振り返り,現状認識については,同様の気持ちを強く致しているところでございます。 ○1番(德田修和君)  インフラが追い付く努力ということで,すごくいいタイミング的に隼人駅東区画整理,都市計画が実行されるというのは,正常に近づけるタイミングとしては,絶好のチャンスなのではないのかなというふうに感じます。そこで区画整理内の排水計画,今,市長のほうで逆流するような所の高低差とかも検討していかなければならないというようなところもありましたけれども,今の排水計画自体をお示しいただければ。 ○区画整理課長(馬渡孝誠君)  現状としましては,区画整理事業が既設の排水路の中間に位置することから,上流域の排水を受けて,区画整理内の排水を追加し,既設の下流側へ流す計画でございます。 ○議長(池田 守君)  ただいま德田修和議員の一般質問中ですが,ここでしばらく休憩いたします。             [休 憩  午後 0時01分]             ―――――――――――――――             [再 開  午後 1時00分] ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。 ○1番(德田修和君)  午前中に見次エリアの排水対策の重要性のところは確認できたところでありました。隼人駅東地区の排水の状況を確認させていただいたんですけれども,これは周辺エリアの排水もここに流れてくると思うんですけれども,そういうエリアのことも考慮しての排水路の設計というふうな理解でよろしいですよね。区画整理区域内だけの水量を計算しての設計ではないという理解でよろしいですか。 ○区画整理課長(馬渡孝誠君)  区画整理区域だけの計算ではなく,上流域の面積を含めた計画となっております。 ○1番(德田修和君)  この地域には,大型ショッピングモールが来る計画等もあるようです。商業地域として,これから発展させるべき重要な区画整理であると認識しております。当然,周辺地域の排水も兼ねて,流れるわけですから,そこまでの排水の流れというのは,十分に計算されて計画されているものだと思います。その出口ですね。川までの出口というものは新設で設計されているのか,今ある既存の排水路につなげるように設計されているのか,お示しください。 ○区画整理課長(馬渡孝誠君)  基本設計では,下流側は既設の勾配が大きく流速が速いことから,区域内の許容水量を満たしているので,流れるという計算で設計してあります。 ○1番(德田修和君)
     十分発揮できるというふうに設計されているようです。せっかくですので,資料として写真も提出していますので,そちらのほうをご覧ください。これは7月14日ですけれども,こういう状況が夕立でも起こりうる地域です。その中で,現在午前中にもここの排水路の能力というものは限界が来て久しいと。どうにか抜本的な改善をしないといけないんだというお話の中,その限界を超えている水路につなぐわけですけれども,どういう状況が予想されるのか,市長お答えください。 ○市長(前田終止君)  写真等でまた資料等,報告等聴く限りにおいて,恐らくこのような状況になったら,あとは床下浸水,そしてその将来は床上浸水につながる可能性が大であるというふうに感じます。 ○1番(德田修和君)  全くそのとおりだと思います。現に排水能力が限界を超えている所に,そういう商業施設を含む区画整理内より上の地域からの排水も全部,効率的に流してきたら,絶対に衝突することが予想されるわけですけれども,最初の答弁のほうでもありましたけれど,いろいろな勾配などを考えながら検討していく方向が決まっているというお話でしたけれども,この区画整理自体,進行している事業ですので,これができてしまっては,更に手が付けられない状況になるというのは御認識いただいていることだと思います。ですので,すぐにでも動かないといけない。計画を急がなければいけないということは明白なことであると思います。土砂の除去等を国に要請するなどというような答弁も頂いていますけれども,やはり今救急的であったり,一応対応という形でいろいろ担当部のほうでも動いていただいているというのは,十分理解しているのですけれども,県,国というところに,しっかりそういう状況を要望して,共通の認識を持っていただいて,非常時ですから,ここになってくると。要望をしていくだけではなくて,共通の認識を持っていただくために積極的に動いて,補助事業を持ってくるなり,予算がないのであれば,予算を作るという努力を進めていくべきだと思いますけれども,担当部としてはどうお考えですか。 ○建設部長(川東千尋君)  少し御質問させていただいてよろしいでしょうか。確認なんですが。先ほどの市長とやりとりの中で,今回,区画整理を行う地区の大型商業施設が,議員お示しの写真の南の方。そちらのほうに流れてくるというようなやり取りに受け止めたんですが,そういう御認識でいらっしゃるのかといことです。 ○議長(池田 守君)  ただいまの件に関する答弁は時間に含めません。 ○1番(德田修和君)  私の認識としましては,写真は集落内の写真ですけれども,先に示させていただいた地図の中の一番という部分は,そちらのほうに,同じ排水路のほうに合流するものだと認識しております。間違いがあれば訂正をお願いします。 ○建設部長(川東千尋君)  今,図面で示されている地域のイオンの南側。今回は耕地課と私どもの建設施設管理課のほうで排水処理をしようとする議員が写真でお示しの道路区域の排水は,これがモスバーガーですね。そちらのほうで国道を横断しまして,それから東に渡って見次の交差点のほうにずっと流れてまいります。交差点を渡って区画整理のほうの中を通って角之下川に流れていくと。区画整理内の開発する雨水が,こちらの南のほうに来るということではございません。ですので,区画整理内の整備につきましては,当然,この地域の排水を考慮した上で整備を進めていくことになりますが,現在,図面でお示しの区域の冠水,浸水の状況につきましては,先ほど来,いろいろとお話が出ておりますように,早期に対応できる分につきましては,この部分についてのいろいろな検討も行いながら,改良を考えていきたいというふうに思っております。 ○1番(德田修和君)  南のほうに流れていくとは思っておりません。それが今おっしゃった排水路のほうに行くという計算の中,今,実際流れていく方向は見次交差点のほうですから。その上の所で,そういうショッピングモールなりそういう施設を考慮した排水路を整備して,結局,出口が一緒というのは,計算上そんなに排水能力があると思えないというようなところで指摘させていただいたところでありました。先ほど申し上げたとおり,当時にインフラ整備ができれば,なんの問題もなかったのかなと思います。実際,今の水路というのは川上のほうに流れていくように見える。勾配はしっかり取ってあるから,そういうことはないというふうにも思いますけれども,設計をするには無理がある方向に作ってしまったのかなと,当時ですね。結局,無駄に天降川までの迂回をしているように見えます。直接,まっすぐ東側に抜いていけば問題はなかったのでしょうけれど,当時は困難だったんだと思います。旧隼人町の市街地の排水路を通すのに旧国分市を通らないといけなかったわけですから,当然,許可,協力というのも難しいような状況もあったんだと予測しています。しかし,霧島市になった今であれば,そういうものも問題としては1個解消されている部分なのかなと感じます。その地域の排水は,そうおっしゃった方向に流れているんですけれども,イオン北側を通って野口橋のほうに行くあの辺の排水というのは,同じ排水口というか出口に向かって流れているのか,別な所に排水しているのか,分かればお示しください。 ○建設部長(川東千尋君)  見次の交差点がありまして,その十字をもって東西南北,排水も系統が分かれているわけですが,見次の交差点から国分側,東側につきましては,主に県道沿いに野口橋のほうに大きな幹線の排水が歩道沿いにございまして,それが野口橋のすぐ上流の辺りで,確か樋門を通って天降川に排水がなされていると。一部の排水はそのようになっているというふうに認識いたしております。 ○1番(德田修和君)  市長,先ほども申し上げておりますとおり,旧国分市時代は旧国分市時代の排水路があったわけです。用水路として使われていたものも,現在ではそんなに農地もありませんので,排水路としての役割を現在続けていっているわけですけれども,今の排水の系統でいけば,やはり旧隼人,旧国分の排水というものの処理の流れが,そのまま継続して使われているのかなというふうに感じます。出口が一つで不安を抱えるのであれば,そういうところも拡張,分岐して,出口が1個で不安なのであれば,複数にするというような計画もあるのかなと。中には,計画の一つの案として挙げられるのかなというふうに認識します。実際,その道路の横を通っているということですので,用地買収とかもそこまでないのかなと,今聞いて感じたんですけれども,市長は,新設でとなると本当に莫大な土地の買収から全て新規の設計ということになれば難しいでしょうけれど,既存のもので拡張で分岐で出口を増やすというようなやり方でも,先ほど来言いました補助事業費を持ってこれない,自分のところの事業としてやるとなったときに,予算を軽減できるような計画,その辺についてのお考えは。 ○市長(前田終止君)  議員が示されました短時間でもこのような洪水の状況に地域が陥っているという写真も見せていただきまして,心を痛めているところでございます。納税者の市民の皆さん方に,こういう状況が繰り返されていくということは,本当に責任は重いものがあるというふうにも存じております。係の者たちには,このような状況を,ぜひ1日も早く脱することのできるような対策,対応をするように指示を出しているわけでございますが,具体的なその工事手法等々につきましては,私の代わりに技術系の副市長の中村副市長に答えさせます。 ○副市長(中村 孝君)  これまで御質問のイオンの横の水路は,天降川とは逆の北側のほうの角之下川のほうに流れておりますけれども,ちょうど見次交差点の付近は,県道に設置してある大きな排水路がございますけれど,それと立体交差をしているのではないかと思うんです。したがって,そのままうまくそちらに乗せられないのでないかなと思いますけれど,国道223号のほうの排水の関係もございますから,そこらを含めて改めて周辺の排水を分散できないか,こういうことも検討する必要があろうかと思っております。抜本的には,やはり東側のほうに,地形的には南側が若干高くなっておりますけれども,そちらのほうへ持っていって,そして天降川のほうに排水すると。ただ,これにはいろいろ地下の埋設物もあれば,工事の延長も長くなるということもございます。いろいろな方法がある中で,将来は抜本的に解決しなければいけませんけれども,できるものからそれぞれ現地の状況を調査しながら進めていきたいと。こういうふうに考えております。 ○1番(德田修和君)  できることから,当然そうなんですけれど,できることの事業をしながら,そういう抜本的なものに充てられるような,国,県にこういう状況だというのをアピールできるような積極的な動きというものを求めたいと思います。本当に莫大な費用というものが想像できるんですけれど,後回しにしたところで,莫大な費用が減っていくわけではないですので,ここの区画整理を行うのであれば,もうこのタイミングで何かしらの動きを作っていかなければ,本当に間に合わないのかなと。あの地域の発展と二十年,三十年後を見据えたまちづくりというものの弊害になっていくのではないのかなというふうに感じています。これは通告外ですから,そこまでは触れませんけれど,ほかの見次地区だけではなくて,ほかの国分市街地等も同じようで,国分,隼人のほうは,発展のほうが先に進んだ地域ですので,やはりインフラ,区画整理,用途地域設定,いろいろな面をどうにか少しずつ前に進めないと,今の状況に見合うような形にできるだけ歩み寄らないと,今行っている地方創生であったり,人口増加,こういうものにも,かなりの影響を与えていくものだと思います。特に見次地区にとっては,区画整理が1個のチャンス。合併して十一年目を迎えても,新たなステージに上がった霧島市の動きというもの,その2点が,本当にビッグチャンスだと思います。ぜひ本格的に,すぐに予算付けでということは難しいですけれども,計画,検討委員会ではないですけれど,そういうチームを作って,しっかりと前に進めていくことができないか,先ほどから答弁を頂いてるんですけども,改めてお気持ちのほうを聴かせていただければと思います。 ○市長(前田終止君)  今まで答弁したような範囲ではございます。厳しい状況で,市民生活をこのような大きな雨が降ったときに大変な状況に陥るということは,本当に心が痛いことだというふうに存じております。よって,今,中村副市長のほうからも答弁がありましたけれども,私としても関係者にどうにかならないかと,こういうことをいつまでも繰り返しているような状況では駄目だぞということを強く言って,最初,状況がよく飲み込めなかったときには,抜本的に徹底してやれというような話を急いだのですが,「市長,そう言われれても,そう簡単にできるのではない」という詳細な説明を受けて,であれば,今できるところから順番にやって,中長期的な考え方を持たないといけないねという気持ちで答弁を基本に置いています。今おっしゃったような地域が国分のまちのど真ん中も冠水をするエリアが,雨がちょっと大きくなるとあるということも,よく分かっておりまして,その努力もさせてもらっている最中でございます。議員,御指摘のようなこと,私どもも本当に痛いほど認識いたしておりまして,しっかり取り組んでまいろうと思います。両地域ともに,どうにか今の困難な困った状況を脱するような検討ができるように,しっかり係の者たちとどういう手法でどういう形で対処できるか,更に徹底して議論を深めて,そのような協議会みたいなものが必要であるという認識に立てば,またそういうことも議論をしっかりしてみたいと思っております。 ○1番(德田修和君)  ぜひ進めていただければと思います。薩摩義士に見劣りしない,前田終止ここにありというようなすばらしい治水工事を期待しておりますので,霧島市の将来のために二十年,三十年先の市民のために,つながる事業としての認識を強く持っていただいて,そのことを指摘して質問を終わらせていただきます。 ○議長(池田 守君)  以上で,德田修和議員の一般質問を終わります。次に,15番,新橋実議員から4件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○15番(新橋 実君)  15番,新橋実です。新風会の1人として通告に基づき質問します。集中豪雨があったり,猛暑日が続いたりと,日本の気候も温暖化から亜熱帯へ移行しているのではないかと思われる今日この頃でございます。夏場,熱中症で病院へ行かれた方も多かったのではないかと思いますが,どうか体調管理をしっかりと行い,今しばらくこの暑さを乗り切って下さい。9月,10月は地域や学校等で様々な行事等も計画されていると思いますが,体調に留意されて御参加下さい。健康が第一,自分のことは自分しか分かりません。体調が悪いときは早めにかかりつけ医等で診察を受けることが一番です。このことを市民の皆様へお願いし,今回は4問について質問いたします。まず,1問目,私の住んでいる敷根火薬製造所跡の遺跡発掘調査結果に基づく,今後の対応について伺います。文献によると敷根火薬製造所は,1863年に薩摩藩の集成館事業の一環として設置されたもので,他藩に先んじた近代化の中核をなすものと位置付けられています。また,西南戦争で破壊されるまで稼動しております。当時としては大規模な施設であったともいわれています。旧国分市時代も施設の存在は確認して,説明板などは設置もされていたわけですが,場所も分かりづらいといったことなどもあり,これまで地域としても対応できておりませんでした。今回やっと日の目を見る日がきたと喜んでいるところです。そこで伺いますが,これまで2回にわたり,県主催による敷根火薬製造所跡の遺跡見学会が開催され,多くの来場者も訪れて,当時の遺跡も数多く出土したと聞いていますが,今後の国・県・市の取組等どのように進んでいくのか伺います。次に,2問目,中心市街地の空きテナント,空きスペースの有効活用策について3点お聴きします。まず,市街地には多くの空きテナントや空きスペースが存在するが,市はどのような形で取り組んでいるのか。2つ目,空きテナントや空きスペースへの新規開拓事業者申込件数の推移はどうなっているか。3つ目,以前は家賃補助もされていたと思うが,市独自の家賃補助等はどのようになっているのか伺います。3問目,公共事業の入札の現状について5点について伺います。この問題については,これまで何度も質問をしているわけでございますが,改善された点やできていない点など含め,現在どのような状況なのか伺います。まず,落札率は,この2年間でどのように推移しているのか。一般競争入札と指名競争入札ごと。農林水産部,教育部,建設部・水道部ごと。次に,一般競争入札になって入札参加者の数はどのように推移しているのか。3点目,落札率を受けて,市は,その内容をどのように把握しているのか。4点目,指名競争入札事業者の選定基準及び業者選定の数はどのように決定しているのか。5点目,今回も2,000万円を越える庁舎の設計業務委託で,地元業者を排除して鹿児島市内の事業者だけ指名しているが,どのような理由か。4問目の質問です。空き家の有効活用を図るための施策について2点伺います。まず,市内に年間何件の新築住宅が建設されているか。次に,今後,人口減少が進む中,空き家が増えていく現状があるが,リフォームで対応できる空き家については,補助金等を増額して空き家の有効活用を図るべきだと思うがどうか。以上で,壇上からの質問を終わります。 ○市長(前田終止君)  新橋議員から4問につきましての御質問でございました。2問目の1点目につきましては私のほうから,1問目につきましては教育委員会が,そのほかにつきましては関係部長等がそれぞれ答弁をさせていただきます。2問目の中心市街地の空きテナントや空きスペースの有効活用策についての1点目にお答えいたします。自動車社会いわゆるモータリゼーションの進展や郊外への大規模小売店舗の出店等に伴い,中心市街地が空洞化してきている現状にあり,また,近年における情報化社会の進展により,電子商取引(eコマース)が拡大し,実店舗とネット販売における競争も起こるなど,中心市街地を取り巻く環境はますます厳しさを増しているところでありますが,今後,加速度的に進展する人口減少・高齢社会を迎えるに当たり,私としましては,「中心市街地の活性化」は,そこに暮らし,活動し,働く人や訪れる人など全ての生活者において必要なことであると認識いたしているところであります。このようなことから,これまでに空き店舗等の有効活用を図る取組として,空き店舗等の所有者が貸付を希望する店舗等の情報を登録し,本市のホームページに掲載することにより広く情報提供を行い,その利用の促進を図る「霧島市空き店舗等ストックバンク事業」や,このストックバンクに登録された空き店舗等を活用して新たに創業を行う事業者に対し店舗部分の家賃補助を行う「霧島市空き店舗等賑わい創出支援事業」に取り組み,新たな創業を促し,商工業の振興と地域経済の活性化を図ってきたところであります。そのほか,本市への企業誘致に伴い,そのグループ企業が空き店舗等を活用して新店舗を開業した事例や,誘致企業におけるIT関連事務所の開設などの成功事例もでてきております。しかしながら,空き地・空き店舗の利活用の促進を図るためには,「土地・建物の解体・改修などのコスト問題や権利関係の地権者問題」「経営者の高齢化等による事業承継問題」「中心市街地のニーズ低下」などが,全国の地方都市と同様に,霧島市においても大きな課題となっていることから,これらの課題を克服し,さらなる中心市街地の発展に繋がる取組について,商工会議所や商工会等と連携を図りながら進めてまいりたいと考えているところでございます。 ○商工観光部長(池田洋一君)  次に,2点目にお答えします。本市における中心市街地の空き店舗の状況につきましては,全国各地の多くの中心市街地と同様に,年次的に増加の傾向が見られるところであります。本年度の調査時点における中心市街地の空き店舗率は22.1%となっており,前年度20.1%に対して2ポイント上昇しているところでありますが,その空き店舗率は,通り会によって大きく異なっており,その要因としては,空き店舗の構造・規模・建築経過年数や賃貸料等の立地条件等の違いによるものと考えられます。本市が実施している「空き店舗等ストックバンク事業」に登録された延べ店舗数は,28店舗であり,そのうち登録された店舗を活用された新規開拓事業者件数は,平成27年度が6件,平成28年度が1件となっております。なお,民間同士の契約により新規創業される件数については把握できないため,本市における新規創業件数の総数については把握しておりません。次に,3点目にお答えします。家賃補助につきましては,平成27年度は,国の補助制度を活用いたしまして,商工会議所からの引継分を含めて9件の実績があり,国の補助制度が終了した平成28年度は,市単独による家賃補助として6件の新規創業者に対し継続して支援しているところであります。なお,現在,協議を重ねております中小零細企業振興会議において,委員の皆様から新規創業者への家賃補助についても御意見を頂いておりますことから,中心市街地だけではなく,中山間地域を含めた市内全域での実施に関し検討を進めてまいりたいと考えております。 ○教育長(髙田肥文君)  1問目の敷根火薬製造所跡の遺跡発掘調査結果に基づく,今後の対応についてお答えいたします。皆様方の御理解を深めていただくために,現地を視察したときに撮影した写真,そしてまた当時の絵図を映像を流しながら,ご覧いただきたいと思います。敷根火薬製造所は,鹿児島市稲荷町にありました滝之上火薬製造所の分局として,文久3年(1863年)に建設されました。本製造所は,薩摩藩の集成館事業の一環として設置されたもので,当時,日本最先端の技術が導入されましたが,明治10年(1877年)の西南戦争において西郷軍の弾薬補給分断のため,政府軍によって取り壊されました。鹿児島県では昨年,明治日本の産業革命遺産が世界文化遺産に登録されたことや再来年の明治維新150周年を契機として,集成館事業を始め,県内各地にある近代化遺産を平成27年度から3年間の予定で実態調査を実施しており,敷根火薬製造所跡もその事業の一環として土地所有者の御理解を得て発掘調査が進められてまいりました。その結果,水田等の整備に伴い一部の施設は壊されておりますが,当時の石垣や水車の導水路などが残っていることが分かってまいりました。県では,今回の発掘調査の途中経過について,昨年に引き続き,本年7月23日に現地説明会を開催いたしましたが,集成館事業に対する関心度が高いこともあり,多くの見学者が訪れたとのことでありました。現在,県では発掘調査の整理作業等を行っておられ,平成30年3月までには報告書を作成する予定であるとのことです。教育委員会としましては,報告書などの成果を基に企画展や講演会の開催など,県と連携を図りながら取り組んでまいりたいと考えております。 ○総括工事監査監(有馬正樹君)  3問目の公共事業の入札の現状についての1点目にお答えします。一般競争入札の平成27年度の落札率は,農林水産部93.7%,教育部95.8%,建設部94.9%,水道部88.2%,平成28年度は8月末現在で,農林水産部92.9%,教育部94.6%,建設部94.4%,水道部88.1%となっており,市全体の平均を見ますと,平成27年度は93.7%,平成28年度は8月末現在で92.5%となっており,やや低めで推移しております。また,指名競争入札の平成27年度の落札率は,農林水産部96.8%,教育部94.0%,建設部93.6%,水道部93.6%,平成28年度は8月末現在で,農林水産部97.8%,教育部は実績がございません。建設部92.5%,水道部94.2%,市全体の平均を見ますと,平成27年度は94.2%,平成28年度は8月末現在で93.4%となっており,一般競争入札と同様にやや低めで推移しております。次に,2点目にお答えします。一般競争入札の入札参加者数につきましては,工事ごとに異なっておりますが,平均数では,平成25年度12.0者,平成26年度は12.1者,平成27年度は11.6者,平成28年度は8月末現在で11.2者となっており,ほぼ同水準で推移しております。次に,3点目にお答えします。入札参加業者は,入札前に,図面,閲覧設計書,特記仕様書,現場の条件など,工事内容を十分に把握し,工事内訳書を提出した上で,入札に参加されており,また,落札者は適切に工事の品質を確保していることから,適正な価格での入札が行われているものと考えており,落札率は,その結果であると認識いたしております。次に,4点目にお答えします。指名競争入札につきましては,「霧島市建設工事指名競争入札参加者等の指名基準等に関する要綱」に基づき,地域性,手持工事量,指名回数等の機会均等,施工についての技術的適性などを考慮し,当該建設工事の場所を所管する旧市町を単位として,予定価格が1,000万円未満は5者以上となっておりますことから,指名業者の数は300万円未満は5者,300万円以上は8者を基本と致しております。最後に,5点目にお答えします。今回の牧園総合支所新庁舎建設工事の設計業務の委託内容は,庁舎を始め,老人福祉施設や温泉施設も備わった複合施設の基本設計を含めた実施設計業務であり,基本設計では複数の提案を受けることとなっておりますことなどから,設計業者の選定につきましては,これまでの業務実績や必要な技術職員の保有状況など,総合的に勘案して入札参加業者の選定を実施したところでございます。 ○建設部長(川東千尋君)  4問目の空き家の有効活用を図るための施策についての1点目にお答えします。本市における新設住宅着工戸数につきましては,平成26年度の総計は806戸で,このうち戸建住宅は491戸,また分譲マンションは39戸となっております。平成27年度の総計は858戸で,このうち戸建住宅は475戸であり,分譲マンションの着工はありません。平成28年度については,7月までの4か月の総計が259戸で,このうち戸建住宅は146戸であり,分譲マンションの着工はありません。次に,2点目にお答えいたします。空き家の有効活用につきましては,平成26年に策定した「空き家対策基本方針」の中でも一つの基軸としております。また,昨年10月に策定いたしました「霧島市ふるさと創生総合戦略」におきましても,移住者の受け入れと人口流出の抑制への取組みの中で,空き家の利活用を図ることを位置づけており,今年度より「空き家バンク制度」を開始したほか,これまで中山間地域を対象としていた移住定住補助事業において,市街地における中古住宅の取得やリフォームに要する費用の補助も対象とするとの拡充を行ったところです。空き家の活用を促すための住宅リフォーム等への支援につきましては,移住者の受け入れなどの施策と連携して実施することが最も効果的であると考えておりますことから,引き続き,関係部局間の連携を図ってまいりたいと考えております。 ○15番(新橋 実君)  それぞれ答弁を頂きました。再質問を行います。敷根火薬製造所のほうからいきますけれども,先ほどちょっと触れていただきましたけれども,敷根になぜ火薬製造所が造られたか,その経緯をもう一回教えていただけますか。 ○文化振興課長(冨永博幸君)  もともと鹿児島市稲荷町に建設されておりました滝之上火薬製造所,これだけでは製造量が足りないということから,分局を建設する必要があったと考えられております。なぜ敷根の地が,その分局に選ばれたのかということでございますが,理由としては幾つか考えられます。一つは動力源となる水が豊富にあったこと。二つ目に,海岸に近く船での輸送が容易であったこと。それから三つ目に,人家から離れていたこと。四つ目に,若尊鼻や山影に隠れる位置であったこと。それから五つ目に,製造所建設に必要な石材が周辺にあったこと。これなどの理由から敷根が選ばれたものと考えられます。 ○15番(新橋 実君)  先ほど,県では発掘調査の整理作業を行ってから,平成30年3月に報告書を作成ということでしたけれども,もしあの遺跡が国指定の遺跡となった場合,市として観光面においても非常にありがたいことになると思うわけですけれども,どのような形で携わっていかれるのか,土地の問題,道路のこと等も,あそこは場所も狭い所になるわけですけれども,その辺はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○文化振興課長(冨永博幸君)  まずは,国の史跡に指定されるかどうかと。その可能性があるかどうかということが,まず議論になるかと思います。正直なところ,現段階では分からないというのが実情でございます。ですが,集成館事業を代表する施設であったということや埋蔵状態もいいこと,それから現況が水田などで,今後の調査も容易であること。地権者の同意も得られやすいということなどからして,条件としては揃っているのではないかと思っております。今後の整備についてということになりますが,用地買収につきましては,現在のところ,そういう理由から全くの未定ということでございます。用地買収の必要性については発掘調査の成果とか文化財の指定合わせまして,今後判断することになろうかと思いますけれども,現在のところは,発掘調査も終わりまして元の状態に埋め戻して,所有者の方にお返ししている状態ということでございます。仮に国の指定を受けた場合ということですが,その用地価格の80%を国が補助するという制度も今のところございますので,将来的にはそれができればなというふうに考えているところでございます。それと道路についてのお話もございましたが,これも先ほどの国の指定を受けた場合の話になりますが,市のほうで,その敷根火薬製造所跡の保存活用計画書というものを作成することになります。その作成の際に,進入路とか含めまして検討されることになるかと思っております。 ○15番(新橋 実君)  発掘調査は2回されて,今回で終わりと言われましたけれども,これ以上発掘はされないのか。それと,報告会をされるということなんですけれども,報告会をされるということは,その後,その報告会を通じて,県,国が判断するというような形になるわけですか。どういうふうな形であとの国の判断というのが決まるのですか。 ○文化振興課長(冨永博幸君)  まず,今後の調査についてでございますが,火薬製造所全体の実態を把握する上でも,更なる調査が必要な場合もあろうかと思っております。県のほうでは,今回の調査による成果をまとめた報告書を平成30年3月までに策定する予定としております。その報告書を県内市町村それから博物館,調査研究機関に配付するわけですけれども,私どももその報告書で詳細を知ることができるということになろうかと思います。実際の国の指定までの流れということになりますが,国の史跡に指定されるには,当然ながら文化庁の承認というものが必要となります。そこで国の指定を受けるには,どのような要素が必要かということになりますが,まずは学術的評価が得られるということ。それから国や地域を代表した当該地域に重要な役割を果たした遺跡であるということ。それから遺跡の保存状態が良好であるということ。それから国指定になることに対する地権者の方々の同意が得られること。これらなどが挙げられます。それから実際,そういう条件が揃えまして,県のほうで国のほうに申請をするということになるわけですけれども,その指定までの流れ,仮の話ですけれども,発掘調査や文献調査によりまして,まずは学術的な評価を行われるということになります。続きまして,遺跡の範囲や意向の確認を行って,対象範囲の確認をされます。そして地権者に対しまして,国の史跡に指定されることについて同意を得て,それらを踏まえた上で国のほうに県のほうから具申書を提出することになります。その具申書を国のほうは受けまして,国の文化審議会というところに諮問をされます。そこで適正であると答申を受けましたら,官報への掲載を受けて告示という流れで正式な指定という流れとなります。今回,この発掘調査で県がどのような判断をされるかは,現段階ではまだ分からないんですけれども,私ども教育委員会としましても,今回の調査で良い成果が得られるように期待しておりますし,協力も惜しむことはないと考えております。 ○15番(新橋 実君)  教育長も現地を見られたと思いますけれども,教育長が見られた感じで,これは国指定の史跡になるのではないかというような判断とか教育長独自でそういうことは考えていらっしゃいませんか。 ○教育長(髙田肥文君)  私は公開になる前日に行きました。前日だったものですから,ゆっくりと写真を撮ったりできる状況でありました。ちょうど発掘をする最後の写真のところを,新たな水路跡が見付かったということで,当時は水路が8本あったんだそうです。それのうちの3本がどこかに埋まっているということで,三つあるはずだということで,今一つ見付かっていますので,あそこがもし県なり市なり,土地が民有地ですから買ったりすることになるのであれば,そこの全容解明ができるのかなと。そうなれば,世界遺産に反射炉跡がなりましたので,そういうものと同列の価値があるというふうに,私は認識いたしました。 ○15番(新橋 実君)  教育長から非常にすばらしい言葉を頂きました。旧国分市時代から私たちもあそこは楽しみにしていたのですけれども,看板だけがあって,なかなか中身がつかめていなかったわけですけれども,今回,県がこのような形で対応していただいたわけで,地域の方も楽しみにされておりますので,この結果を待たないとどうも言えないわけですけれども,ぜひとも市も後押しをしたり,市長もいらっしゃいます。観光には特に力を入れていらっしゃいますので,後押しもしていただきたいと思います。この質問については,市長に言えば長くなりますので終わります。次に入ります。空きテナント,空きスペースについてです。現在,ストックバンク制度を活用して,インターネットで,私もインターネットを見ましたけれども,現在,国分が8店舗,隼人,牧園で1店舗ずつということで掲載されております。全て空き店舗ですね。空きスペースについては対応はされていないのか。まずこれをお伺いします。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  現在,本市で取り組んでおります空き店舗等ストックバンク事業は,空き店舗等の情報の一元化を図り,新たな創業を促進させ,商工業の振興,地域経済の活性化を図ることを目的に実施しております。空き店舗等のストックバンク事業における登録店舗とは,プレハブ等の簡易的な建物以外で,商工業の用に供することが可能な空き店舗等を規定していますことから,空きスペースについても登録は可能というふうに考えています。また,空きスペースを本市のホームページに記載することによりまして,多くの情報を提供できるものというふうに考えているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  先ほど市長から答弁も頂きました。なかなかこの商店街も非常に厳しい状況があるというようなことです。商店街の考え方も様々あると私も思いますけれども,空き店舗があることで,商店街にも少しは足かせになっているようなことはないのか,今後,この地域をどうしていこうかというようなことが,その地域,通り会と言いますか,そういうところで話合いもされているのか,またそういった話合いがされているのであれば,そういうところに商工振興課といったようなところが行って,一緒になって話をするようなことはないのかどうか,その辺はどうなんですか。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  商店街における空き店舗等の増加については,商店街の賑わいを喪失させる原因にもなるし,また商店街の活動にも影響は出ているというふうに認識しております。次に,商店街,通り会も含めてなんですけれども,この話合いはという件でございますけれども,本市におきましてもこれまで通り会等の主催する各種会合等へ積極的に参加し,意見交換を行っているところでありまして,空き店舗等の解消などの商店街の活性化についても御意見を頂いているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  分かりました。御意見も頂いているというようなことですね。あと家賃補助の関係ですけれども,これは国の補助があって最初はされて,昨年は市の独自の補助でされたということで,先ほど答弁がございました。この家賃補助というのは,やはり一つの手助けになったと思いますか。どうですか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  家賃補助につきましては,当然,有効な事業であるというふうに認識しております。ただし,先ほども申したような形で,平成27年度に国庫補助を受けまして行ったわけですけれども,補助が終了したと。そしてその継続分については,平成28年度で今行っているというところが現状でございますけれども,現在,私どもの中小零細企業振興条例というものがございまして,その中で,中小零細企業振興会議というので15人の委員がいらっしゃいますけれども,その中で,空き店舗等の有効活用を含めた様々な意見が出ております。具体的な取組について,今後も更に検討していきたいと思っておりますので,御理解いただきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  この家賃補助というのは新規創業者ですよね。現在,今言われました中小零細企業振興会議に入っている方には出ないわけですよね。そこを確認します。 ○商工観光部長(池田洋一君)  この振興会議というのは。いろいろな方がいらっしゃいまして,経済団体の方とか企業の方とか商工会,商工会議所,金融関係の方とか,そういう特別ないろいろな組織の中から出てきていらっしゃる委員の方ですので,そういう補助対象者ということではございません。 ○15番(新橋 実君)  そういう方が家賃補助についても話合いを持っているということですけれども,それは市のほうが家賃補助をするということですよね。今言われた中小零細企業振興会議によって,そういう話が出ているということですけれども,市のほうで家賃補助をしてくれということで,そういう検討会議が行われているということなのですか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  この振興会議につきましては,先ほど申したような形で中小零細企業振興条例というものがございまして,その中で,そういう中小零細企業振興会議というものが第12条にうたってあるわけですけれども,その中でも第11条のほうには財政上の措置ということで,財政上の措置を講ずるように努めるものとするという形でなっておりますので,それなどをベースにして,今協議をしているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  今後,要請があれば,市のほうもまた補助をしていくということで考えていいですか。 ○商工観光部長(池田洋一君)  当然,そういう意見が出されますと私どものほうも,そういう形で検討はしながら前向きな方向に持っていくんですけれども,それが必ずということではございません。それと今月末にも先ほど申した振興会議が開催される予定でございますので,当然その中でも家賃補助というものを取り上げるというふうに聴いております。 ○15番(新橋 実君)  市長,私が今回この質問をしたのは,ある事業所としか言えないのですけれども,一つを取り上げては言えませんけれども,ある事業所がある場所を借りて事業を展開されているわけです。そこは経営状況を考えた場合に非常に厳しい状況の中で運営をされていらっしゃいます。そこは,上下が大きな会社がついているわけです。バックがあるわけですけれども,簡単にそこを潰すといったことは多分されないと思います。だけど,そこには一生懸命,自分の健康を維持するために取り組んで会員さんが300人くらいいらっしゃるわけです。市民の方です。それは多くの高齢者や障害のある方が,健康を維持し体力を増進するために,月に8回ほどそこを利用されていらっしゃるという所です。これから2号店も作るかもしれません。これは,商工振興課のほうとも話はしたわけですけれども,そういう中で,そういうところに家賃補助ができないかなということで,1回話をしたわけですけれども,市長が進める健康づくりにも医療費の削減ということでつながっていくのではないかと思って,今回,質問をするわけです。その事業所がどこか適当な場所がないかと。家賃も結構坪数も大きいものですから,家賃も安くて,そういう補助があればいいなというようなことで,私も探してあげようというようなことで,一応探したのですけれど,市の財産管理のほうに確認したのですけれども,市にそういうところはないということで,どこか空き店舗はないだろうかということで空き店舗を探したわけです。そこで,こういう話になっていったわけです。なかなか,やはりこれだけ広い空きスペースがなかったものですから,こういう質問になったわけです。これは一事業所だけの問題ではないのです。今後,そういうものはどんどん増えていってほしいわけです。そういうことが,健康づくり,医療費の削減に私はつながっていくのではないかと思って,今回,質問をしているわけです。そういった企業には,ぜひとも市として力を入れて取り組んでいただきたいと思うわけです。市長は,このことについてはどういうふうに思われますか。 ○市長(前田終止君)  元来生かせれば値打ちのある場所,店舗が空いたままに無為無策に,その地域で放置されていると。これはお互いに得のある話ではありませんよね。ですからそこに光を当てようと。そしてそこに力を少しでも引き出そうという試みを,お互いの話合いの末に提案させていただいて,認めていただいて,今のお話につながってくるわけですね。それでおっしゃるとおり,もしそれが本当に地域の高齢者の方だとか,何らかの形でリハビリが必要な方々にとって,そこがまたサロンみたいな雰囲気でいろいろなことが,結果として健康づくり,人間関係づくりでいけば,おっしゃるとおり医療費の軽減というものにもつながっていきますし,生かせるのであれば,ありとあらゆる知恵を出して,今使われてないものを付加価値を付けて生き返らせていく。これこそ,正に一つの地方創生の新たなる挑戦だというふうにも思います。 ○15番(新橋 実君)  ここに行かれる方は,自分でもちろんお金を払っていかれるわけです。月に幾らか何千円かお金を払うわけです。だけど,そこにインストラクターがいらっしゃるわけですけれど,その人たちも,それ以上は取れないと言うわけです。それ以上取ってしまえば,そこに行かれる会員の方は多分いらっしゃらなくなるだろうと。そういうことも言われるわけです。ですから,ある程度の線があるわけです。だから,その線を確保するためには,それ以上の家賃の関係,そこの会社も維持していかないといけないわけですから,そのためにはある程度なにかできないかなということで,私も相談に乗ったわけです。今後,そういったことで市としても対応ができればということで質問をしているわけです。そこにもある健康志向の運営会社ですね。これはたくさんあると思います。そのほとんどは健康維持というわけで,すごく元気な方もいろいろな形で体力増強とか筋力アップといった目的でされているところも結構あるわけです。市内には,こういった健康維持や健康増進等を目的とした事業所はどれくらいありますか。 ○商工振興課長(谷口隆幸君)  私どものほうで確認しましたところ,事業所は7事業所あるようでございました。 ○15番(新橋 実君)  7事業所あると。それは名前を出していいのか分かりませんけれども,本当に元気な方が行かれる所も結構あると思うわけです。病院に通いながら,リハビリを中心として病院ではなく,障害を持った方や高齢の方で杖をついて行かれたりするような所は,非常に少ないと思うわけです。そういった所に,日の目を当てていただきたいと。ある医療関係の方に話をしたら,市のほうでちょっとでもそういう負担をしていただければ,私もやろうかなという所もありましたので,それは今後の課題だと思いますけれど,その辺も考えていただきたいと思いますが,保健福祉部長どうですか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  議員のほうからフィットネスクラブ等への支援という形で,福祉サイドで何かできないかというふうに理解したところでございます。若い方々に混ざりまして,中高年の方々も,そういう需要が非常に増えているというのは認識いたしております。そのことによりまして健康を維持し,ひいては医療費の削減でありますとか,介護の費用等の軽減にも寄与するのではないかなというふうには期待をしているところでございます。ただ,どうしても健康づくり,体づくり,いろいろな方法がございます。ある方はそういう形でフィットネスクラブ等を利用して健康づくりをされている方もいらっしゃいます。いろいろな中で,体づくり,水泳をされている方とかいらっしゃる中では,なかなかこういうフィットネスクラブ等に直接市が補助を入れるという形は難しい部分ではなかろうかと思っています。御紹介させていただきますけれど,今,介護保険の特別会計の中では,介護予防事業の一つで,パワーリハビリテーション事業というものをエルグテクノさんに委託をして,国分のいきいき交流センターのほうで実施をしています。いきいき交流センターの器具を使いまして,実施をしているところでございますけれども,要介護,要支援に至っていないが,日常生活の低下が予想されるような高齢者を対象にトレーニング機器を使った介護予防事業をやっているというようなことでございまして,こういう事業も今後高齢化が進んでいく中では,拡充も必要になってこようかなというふうに考えております。そういうときにはこういう経験のある事業者が,新たな委託の事業者としてお願いするような機会というのは,今後は期待できるのかなというふうには考えているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  固有名詞を出したら,ちょっと駄目だと思いますけれどね。少ない年金の中で,自分で健康を維持をしながらやっていこうというような形で,みなさん参加されているわけですので,その辺はしっかりと対応していただきたいと。これは,今日言ったから明日からやるとか,そういうことではなくて,今後の課題ということで考えていただきたいと思いますので,よろしくお願いします。次に入ります。時間も無くなりましたので,次の項目です。先ほど平均落札率をお伺いしました。平均落札率を聴きますと,93%台とか94%台ということなんですけれども,一番高かったときの落札率と一番低かったときの落札率を各部ごとに教えていただけますか。 ○農林水産部長(満留 寛君)  平成28年度の農林水産部につきましては,一般競争入札及び指名競争入札はそれぞれ1件ずつのため落札率の最高,最低はございません。一般競争入札は落札率92.9%,指名競争入札は落札率97.8%でございます。 ○教育総務課長(本村成明君)
     教育部についてお答えを申し上げます。平成28年度は指名競争入札は該当がございません。一般競争入札について最高が98.7%,最低が89.3%でございました。 ○建設部長(川東千尋君)  建設部につきましては,最高落札率が一般競争入札で98.10%,指名競争入札で97.73%でございまして,最低が一般競争入札が83.95%,指名競争入札が84.57%でございます。 ○水道部長(上脇田寛君)  水道部の落札率の状況を申し上げます。平成28年度発注の指名競争入札の最高落札率は99.38%,最低落札率は85.44%,一般競争入札の最高落札率は96.01%,最低落札率は85.84%でございます。 ○15番(新橋 実君)  私も入札結果は確認したわけですけれども,特に今年度だけしか見なかったわけですけれど,この質問は,これまで何回となく質問をしております。各部長も注視をされていると思います。入札に参加しているが競争する意識があるのか。なんのために一般競争入札にしたのかということであります。事業主が仕事を取るため参加するのが,一般競争入札の導入だと私は思うわけです。総括工事監査監は,そのことについてはどういうふうに思われますか。 ○総括工事監査監(有馬正樹君)  現在,入札につきましては電子入札で行われております。それで一般競争入札につきましては,入札参加者は参加業者の数,他の参加者の数等を知ることはできないシステムになっております。そして,指名競争入札につきましても同様でございます。そのため,入札価格につきましては入札参加者が参加する業者を想定し,工事内容等を十分に精査した上で入札したものであり,結果として,落札率が高いというだけで競争性がないという判断は致していないところでございます。 ○15番(新橋 実君)  いろいろ考え方もあると思いますけれども,ちょっと水道部のほうにお伺いしますけれども,指名競争入札でしたか,水道部でしたよね。99.38%。この落札業者は99.38%で,そのほかの業者は,それ以上の予算で入札しているわけですけれど,これをどう思われますか。 ○水道課長(寺田浩二君)  御指摘の工事の関係でございますけれども,今回,このような落札率になったという理由としましては,今回のこの発注した工事が,工事の地区内に入札参加資格者がその地区内には該当者がなかったため,他の地区の業者のほうを指名いたしました。そのようなことで指名業者の事務所や資材置き場,このようなところから工事現場まで距離が遠いというようなこともあると思います。また地元の業者ではないために,その地区での地元調整,そのようなことなどで経費が増大するのではないかというようなことが考えられたために,落札率が高かったのではないかというふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  この入札執行結果表を見ますと,地元業者は一人もいないみたいですけれども,いないですよね。いなかったのですか。地元業者は選定されなかったのですか。それともできない業者だけだったということですか。 ○水道課長(寺田浩二君)  工事の当該地区内の業者さんには,今回の指名の規定に該当するランクの業者さんがいらっしゃらなかったということで,他の地区の業者さんだけになったということでございます。 ○15番(新橋 実君)  その辺がどうだったのかですね。今後,指名業者選定に当たって考えていくべきかなと思いますけれども,もう一つ,指名業者の選定に当たって9月にあった入札ですけれども,9月1日です。これは建設施設管理課ですね。指名競争入札ですけれども,8者指名をされて辞退業者5者,棄権業者1者で,実際入札に参加した業者が2者ということですよね。このことをどういうふうに思われますか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  この入札につきましては,今月の9月1日に行われております。指名業者8者に対しまして辞退が5者それから棄権1者,入札者が2者となっておりまして,この2者のうち予定価格と最低制限価格の間で最低の価格を入札しました業者に落札決定しております。今回のこの入札も電子入札でございまして,この電子入札におきましては入札者は他者の入札状況が分からないことから,入札参加者の中に辞退,棄権があった場合でも入札は成立することになっておりますので,今回の入札につきましては,適正な入札であると判断いたしております。なお,入札の参加につきましては,全員参加が望ましいと考えておりますが,それぞれ各業者ごとの事情もありまして,また入札の参加辞退は業者の自由な意思に基づくものとしておりますので,結果的にこのような入札もあるものかと考えております。 ○15番(新橋 実君)  なぜ,このような事態になったのかということは考えないですか。 ○建設施設管理課長(仮屋園修君)  今回の指名につきましては,先ほどありますように地域性それから受注機会の均等等を考慮して指名はしておりますが,先ほども申しましたように,各業者さん手持ちの工事,それから会社の事情等いろいろあったかとは思います。 ○15番(新橋 実君)  先ほど総括工事監査監が手持料とかそういうものを計算されて指名をされていると言われたじゃないですか。総括工事監査監いかがですか。 ○総括工事監査監(有馬正樹君)  ただいまの答弁のところでございますが,今回の入札前に調べておりますのは,市の発注工事分ということでございまして,聴くところによりますと,民間の工事それと修繕工事のようなものを,今の時点でたくさん持っていらっしゃるというふうに聴いております。 ○15番(新橋 実君)  それだけが答えですか。ということは,そこまで調べてから実際やるべきではないですか。その辺はどう考えているのですか。 ○総括工事監査監(有馬正樹君)  今申しましたとおり,民間の事業等につきましては,市のほうでは調べることはできないかと思います。 ○15番(新橋 実君)  ということは,今後もこういうことは続くと。それはもう私の知る範囲ではないと。こういう形で,今後も進めていくということでいいですね。確認します。 ○総括工事監査監(有馬正樹君)  民間の事業まで事細かく調べるということは非常に難しいわけですが,なるべく多くの参加が得られるようなふうに。今後また指名の段階では,調査をできる範囲でしていきたいと考えます。 ○15番(新橋 実君)  だから先ほど言われたでしょう。300万円以下は5者,300万円以上は8者とか言われましたけれども,霧島市内に業者はたくさんいるわけだから,もう少し増やしたらどうですか。その辺は誰が決めたのですか。8者,5者というのは。誰が決めたのですか。副市長ですか。 ○副市長(中村 孝君)  指名業者の数等については要綱がございまして,先ほど回答いたしましたように,概ね5者程度。額が少ないということもございます。それ以降は8者程度ということになっていますけれど,業者を増やすということは,例えば国分地区,隼人地区あるいは上場地区それぞれ業者の数が違いますけれども,これについては可能だと思います。今後,検討してまいりたいと考えております。 ○15番(新橋 実君)  いろいろ言われますけれども,霧島市も合併して十一年ですよ。だから前からいうじゃないですか。霧島市の業者もいろいろあるかもしれませんけれども,鹿児島市内とかいろいろな所にも出て行っているわけですよ。そう状況もある中で,霧島市の仕事以外にもいろいろな所を受けているわけですよね。だから霧島市で上場,下場を言っていたら仕事をもらえない所も結構あると思いますよ。だから,1回,その業者を集めて,どういう状況か,本当にこれでいいのかというような話合いも,私はやるべきではないかと思います。一般競争入札にしても,10者,11者,それがいいのか悪いのかというのは,私は分かりませんけれども,実際にとりたいところがそれだけしかいないのであれば,それはそれでしょうがないんですけれども,一般競争入札というのは,実際,そのランクの方が全て入れるような形になっているわけですよね。だけど,実際それが本当にそうなっているのかなと私は疑問に思うわけです。もうちょっと20者くらい入ってもいいのかなと思ったり。手持ちがたくさんあったりすれば,確かに言われるようにそういうこともあるかも分かりませんけれども,今後はもうちょっと考えて,それが高止まりとかそういうことではなくて,たくさんの業者に仕事に入ってもらうために,私は一般競争入札を導入したと思うんですけれど,副市長は,その辺はどう思われますか。 ○副市長(中村 孝君)  一般競争入札と指名競争入札,それぞれ致しております。指名競争入札につきましては,700万円以下で小規模な事業ということでございます。それで,この小規模な事業につきましては,それぞれ合併前の市町の区域で,職員のほうがそれぞれ意見の聴取も行ってまいりました。そういった中では,それぞれのまちの中で,後継者の問題もあってやっていきたいと,なんとか続けていきたいというような意見もあって,指名の中では業者育成という観点を持って選定させていただいていると。今回,辞退とかございましたけれども,そういった中でできるだけ多くの方が参加できるようにという考えは変わりません。それから一般競争入札につきましては,基本的には完全な一般競争ということなんですが,制限付きの一般競争入札ということで,霧島市内に限定しています。これを姶良・伊佐地域振興局管内とか鹿児島市まで広げますと,競争性はかなり高まると思います。しかし,その結果としては,市外の業者がこちらを受注される機会がかなり出てまいりますし,またやがては,やはり経営の体力のある会社だけが残っていくことも考えられます。そういった意味で,市内の業者を対象にしていると。そして,その中でそれぞれのランクで,どなたでも自由に応募していただくということになるのですが,それぞれ会社の手持ちの状況とか技術員のか配置の状況とか事情がおありだと思うんです。そういったことで,応募の数と言いますか,少なくなっているという状況ではございます。したがいまして,市としては,やはり市内の業者を対象にして,現在と同じ一般競争入札で進めていくと。あとはどういう形で参加をしていただくか,発注の時期とかそういったものも考えながら進めていきたいと考えています。 ○15番(新橋 実君)  今,副市長が言われましたけれども,その入札参加者の数を増やす。その辺は今,指名競争で5者,8者と言われましたよね。その辺はやる方向で考えているということで理解していいですか。もう一回確認しておきます。 ○副市長(中村 孝君)  指名競争の業者の数につきましては,国分地区と隼人地区,それから上場地区,極端に差がございます。したがって,国分地区とか隼人地区とか人数の多い所は増やすことは可能かなと。それぞれの上場の地区は,その中で考える必要があろうかとは思っています。したがって,業務の発注の内容によって,それぞれ増やすことを検討していきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  今後もこういうようなことが続けば,やはり考えていくべきじゃないですか。辞退者が多数出るとかですよ。そういったことも含めて,今後は検討していただきたい。これは要望しておきます。答弁はいいです。あと市長に確認したいのですけれど,一部,水道の配水管布設事業等においては落札外業者が多数出るなど,競争が非常に厳しい所もありますよね。そういったことは,市長は御存じですか。 ○市長(前田終止君)  私と致しましては,この公共事業の指名等々について[「指名ではなくて落札価格」と言う声あり]落札価格についても立ち入らない範囲で,中村副市長に全面的に信頼をしながらやっているようなことです。公正公平にやられたら,何も文句はないというような立場で,必要な報告については常に頂いております。 ○15番(新橋 実君)  立ち入らないということですけれども,やはり,どれくらいでどういう状況かというくらいは,しっかりと報告をしていただきたいと,副市長お願いします。 ○副市長(中村 孝君)  入札の状況等につきましては,それぞれ結果としては市長までも報告は致しておりますけれども,この辞退があったりあるいは落札されなかったりと,そういったものは結果となりますので,できるだけ発注者としては参加できる機会を増やしていくと。先ほど指名の問題もございましたけれども,そういう形で考えておりまして,結果は,やはりちゃんと責任を持って入札に応じていただきたいというのが,これは執行する側からの希望でもございます。 ○15番(新橋 実君)  この高止まりといいますか,業界も非常に厳しい状況なんです。安いときは非常に安い。高いときは非常に高いと。高いといいますか,九十七,八%ということで,それで平均で先ほど言いましたように93%,94%にたまたまなっているわけです。その辺がちょっとあるわけですけれど,原因がいろいろあるわけですけれども,ちょっとお伺いします。これまで建築工事において,積算数量の公表はされていなかったわけです。私は,建築工事においては今まで携わってまいりました。自分たちで全部拾い出しをするわけです。一から十まで百まで全部やるわけですけれども,拾い出しによっては,設計事務所のものと合わないということもあるわけですけども,土木工事については全て数量は明細が出ているわけですね。それに単価を入れていくだけで,ポンと金額が出るわけです。積算ソフトというものもあるわけですから。だから,建築工事について,そういったものを公表するべきじゃないかと思うんですけれど,その辺はどういうふうに考えていらっしゃいますか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  今,新橋議員のおっしゃった建築工事の閲覧設計書のことだと思うんですけれども,まず本市の建築工事の閲覧設計書につきましては,工事の各項目あるいは積算数量のみの公開としております。建築工事におきましては,公共単価以外に,例えば建物工事であったり,いわゆる杭工事であったり金属工事,そういったものが見積りによる単価を採用する場合がございます。そのため,市内の建設業者の方が積算する場合には,見積単価を自社で取るということになりますけれども,聴くところによりますと,この金額に,いわゆる見積業者によっては開きがあったりあるいはその開きがある分,その単価に苦慮しているという声を聴いております。ですから,このような声もある一方,建設業者からも県が今行っております,いわゆる閲覧設計書の中では同じく積算数量であったり,あと公共単価のページ数,そういったものも公開されておりますし,あるいは見積単価等も一緒に公開をされておりますので,そのような声も聴こえてまいりましたので,本市でも,現在の建築担当課を中心にして,鹿児島県と同様に閲覧設計書の内容にできないか,実施に向けて検討を始めたところでございますので,その結果を待って,対応していきたいとか考えております。 ○15番(新橋 実君)  県は,もう公開をされているということでいいですね。県は公表されていると。だから霧島市もその方向に向けて,現在検討してそういう方向でやるということでよろしいですね。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  県のほうにつきましては,もう既に積算数量あるいは見積単価そういったものを公表しております。同様にできるかどうかというところを,現在,建築の担当課のほうで検討しておりますので,なるべくそれに沿ったような形で実施していきたいと考えております。 ○15番(新橋 実君)  設計事務所の見積りというのは,なかなか実際に工事をする人の見積りとは違うところもあるわけです。やはり,それがそのまま跳ね返るわけですから,そういうものは,しっかり出していただいて,そこを確認するということは非常に大事なことです。それを出してもらうと。それと今言われました積算価格ですかね。例えばサッシとか杭とかいろいろありますよね。それなどは県単価には出ていないわけですよね。そういったものも示してもらわないことには,その辺で金額の差がかなり出てくるわけです。そういったものも,今後は出すような形をしてもらわないと,業者も非常に困っているわけです。そこでまたあとあと査定があるのか,各担当課で査定されるのか,その辺も含めてお伺いしますけれど,どうですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  見積単価を採用する場合には,設計を自前で行う場合あるいは外注で行う場合と,それぞれ見積りを取りますけれども,歩切りというのはしないと,当然今,国等でも厳しくやっておりますけれども,本市におきましても当然歩切りは行っておりません。ただ,見積りにつきましては査定というのはございます。その査定につきましては,当然,市場単価というのも刊行物のほうで公表されておりますので,そういったものと比較しながら適正に策定していると考えております。 ○15番(新橋 実君)  建築においては,業者も非常に多いものですから,大変だという話も聴きます。いつも市長も,できるだけ地元業者から見積りも取ってくれということも言われていますけれども,鹿児島県内の設計事務所が見積りをすれば,鹿児島市内の見積りを取るわけですよ。霧島市内の所の見積りというのは,なかなか取っていかないわけです。その辺の確認はされていますか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  まず設計業務を発注する場合ですけれども,担当課のほうにおきましては見積りを採用する場合のいわゆる見積りの協力業者ですね。こういったものは市内でそういった資材の見積りが取れる場合は,市内業者に協力をもらうように指導しております。また,検査時におきましても,私どもが最後に業務委託の検査をするわけですけれども,その際に見積業者に市内が入っているかどうかというものもチェックをしております。その際,当然特殊なものにつきましては,市外というのもございますけれども,なるべく市内のほうに見積りを取っている状況にはございます。もし,どうしても取れないというものがありましたら,その時点で設計事務所なりあるいは担当課のほうに,そういった地元に配慮するというようなことも必要であるという旨を伝えて指導等はしております。 ○15番(新橋 実君)  見積価格を提示するときに,例えばどこの業者から見積り取りをしたという,そういう提示はされていくのか,いかれないのか,その辺はどうなんですか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  現在,閲覧設計書の見積りに対する公表の在り方ですけれども,鹿児島県におきましては見積もり単価のみを公表しております。いわゆる見積業者あるいはメーカー等は公表しておりません。材料指定になるというおそれがあるのか分かりませんけれども,そういったことはございません。あるいは他自治体を見てみますと,見積単価は公表しないけれども,見積りの協力業者の名前を出しているというところもございますので,それぞれの立場で,あるいはその自治体の考え方で行っているということになりますので,霧島市もそういった両方ありますので,その辺を判断しながら,今後対応していきたいと考えております。 ○15番(新橋 実君)  建築住宅課や教育部のほうもですね。今言われたようなことですので,しっかりと地元の業者から見積りを取るような形で指導もされていると思いますけれども,よろしくお願いします。あと確認しますけれども,現在,工事予定価格は,確か5,000万円以上は公表はされていると思うわけですけれども,県等は安い価格だと思うんですけれども,県や鹿屋市,薩摩川内市,鹿児島市ですね。その辺を含めて,今後どういうふうな形になるのか,そこを確認したいと思います。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  まず,鹿児島県内の予定価格の事後公表につきましてですけれども,現在実施しておりますのは鹿児島県とあと18の自治体で事後公表の実施をしております。鹿児島県では2,500万円以上を事後公表,鹿児島市では同じく2,500万円以上です。薩摩川内市におきましては,全て一般競争入札はまだ事前公表にしております。鹿屋市も同じく事前公表,隣の姶良市におきましては5,000万円以上というような条件になっております。 ○15番(新橋 実君)  今後,霧島市はこの事後公表については,どういうふうな形を考えていますか。 ○総括工事監査監(有馬正樹君)  予定価格の事後公表につきましては,事前に建設業者に対してホームページ等を通じて周知しておりまして,今年4月1日から1億5,000万円以上から5,000万円に引下げを行ったところでございますが,現在では,特に問題はない状況でございます。そして平成29年4月からは2,500万まで引き下げる予定にはしておりますが,現在の入札の状況から,業者さんの積算能力は十分にあると思われますので,特に影響はないと考えております。さらに段階的な金額の引下げにより実施してまいりますので,建設業者さんにつきましては柔軟な対応ができるものと考えております。 ○15番(新橋 実君)  そうなんですよ。土木なんかにおいては,金額は,それを打ち込めば金額が出るわけだから,これを超えることはほとんどないわけです。ところが,先ほど言いましたように建築については,自分で積算をしていくものだから,どうしてもそれを超えてしまって,今回もありましたけれども,どうしても事後公表ということで,3億幾らの工事が,それを越えて2回目で,再入札で落札しているわけですよね。そういうこともあります。それが,積算の数量が出されることでその辺もなくなると思いますよ。やはり,そういうこともどんどんやっていくことが,非常に大事なことだと思いますので,そのような形で,今後進めていただきたいと思います。次に入ります。平成28年度に発注した8月までの工事については,先ほどお伺いしました。工事予定価格,これは確認したいのですけれど,全て合計してどれくらいありましたか。市民の税金で運営されてる公共事業であります。事業者もやりくりが大変だと思いますけれども,もう少し競争性を持った入札参加になるような指導を行政としてできないものかと思いますので,その辺も含めて副市長にお伺いしますけれど,金額等をまずお伺いします。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  平成28年度の8月末現在の予定価格の総額でございますが,35億3,609万6,640円となっております。 ○15番(新橋 実君)  副市長,それを聴かれて,競争性を持った入札参加になるように行政として指導をしていただくことはできないかということで,副市長にお伺いします。 ○副市長(中村 孝君)  公共工事の入札については,一般競争入札あるいは指名競争入札につきましても,やはり市内の業者の方々の業者育成という観点もございます。多くの業者の方々に参加していただき,そして競争性を高めていただいて,立派な後世に残る建設物,事業をしていただきたい。こういうふうに願っております。また,かねて建設業の各種団体と言いますか,協会等の方々とも意見交換も致しておりますので,今後とも,そういった場を捉えて要請していきたいと考えています。 ○15番(新橋 実君)  それでは,牧園総合支所の設計業務委託の件に入ります。これについて,少しは地元を入れる取組を目指したのかお伺いします。 ○建築住宅課長(松元公生君)  牧園総合支所の設計の入札の件でございますが,この設計業務の内容と致しましては,基本設計と実施設計の業務であります。基本設計の中で構造等を検討するようにしております。施設の内容と致しましては,総合支所である庁舎それと図書室,老人福祉施設に温泉施設も加わった特殊な総合施設となっております。規模につきましても,庁舎等の総合施設につきまして約1,400㎡。附属棟含めますと1,600㎡となります。今までに建設した総合支所より大きい規模になっております。設計業者の選定につきましては,だれでも利用しやすく市民に親しまれる庁舎,それと防災,災害対策の拠点となる機能を持った庁舎,それと図書室,老人福祉施設に温泉施設が備わった特殊な複合施設であることなどや規模,そういったことなどから,地元の業者,それから鹿児島市内の業者の中から,経験と実績,実績につきましては庁舎等,事務所で1,000㎡以上,福祉施設の基本設計等を行った実績があるのか,技術職員数や経営状態など,指名願いからその辺を確認いたしまして,総合的に判断した結果の業者選定になったところでございます。 ○15番(新橋 実君)  それでは聴きますけれども,まず今回の鹿児島の設計事務所について伺います。指名に当たり,中身はどのように精査したのか,また一級を持った技術者が何名いるのかですね。また,地元の設計事務所もJVを組んでいるわけですけれども,3から4人は一級を持っていると思うのですけれども確認いたします。その辺はどうですか。 ○建築住宅課長(松元公生君)
     一級については,それぞれの事務所にはおられると思いますけれども,今回につきましては,こちらとしては技術職員の数を確認しました。それと今回の建物が2階建てで1,000㎡を超えるということで,一級建築士でないといけないということで確認はしております。 ○15番(新橋 実君)  何名いるかとか,そういうことは全然確認はしていないのですか。 ○建築住宅課長(松元公生君)  技術職員数で確認はしております。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  一級建築士の数につきましてですけれども,市内の設計事務所につきましては,経常共同企業体含めて8者おります。最高で3人,最低で2人の一級建築士がおります。経常共同企業体を詳しく説明しますと,2社による経常企業体は2企業体ございまして,それぞれ1級建築士が2人,3社による企業体につきましては3企業体ございまして,一級建築士の数は3人でございます。市外の今回の指名業者の一級建築士の数でございますけれども,最高で16人,最低で3人になっております。 ○15番(新橋 実君)  16人から3人ということですね。分かりました。私もこれまでこういったことは何回も質問しているわけですけれども,地元の設計事務所に今までどれだけ業務委託を行っているのか,平成28年度でいいです。平成27年,平成28年両方されていましたか。あと鹿児島市内の設計事務所にどれだけ業務委託を行っているか,その二つ。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  本市の設計業務の市内,市外の受注状況でございますけれども,まず平成28年度の受注状況につきましては,市内が2,940万8,400円になります。市外につきましては1億5,604万9,200円になります。平成28年度につきましては8月末現在ではございますが,市内につきまして1,408万3,200円になります。市外につきましては2,862万円になります。 ○15番(新橋 実君)  昨年は調査もあったから,そういうこともあると思いますけれども,市長はこれを聴かれても,市長は余りタッチをされていないということですね。副市長は,この金額についてはどう思われますか。 ○副市長(中村 孝君)  今の金額につきましては,市内の業者がかなり少ないなと。市外の業者が多いなというのは,大型の物件があったから,こうなるだろうと思いますけれども,この発注件数と言いますか,市が発注している中で,市内の業者の方も市外の業者の方と一緒に同じ立場で入札に参加するように,ほとんどの件については行っております。それで,この中で牧園総合支所とかあるいは国分中央高校の体育館と,こういう大型物件だけが市外だけで,あと設備もございますけれど,それ以外は,市内の業者と市外の業者は同じく単独で実施できるものとして指名を致しておりますので,結果として,市内の業者が受注された分が少額なものであったのではないかと考えております。指名を致しておりますので,今後は受注の努力をしていただいて,そしていろいろ物件に挑戦していただくと。そして実績を作っていただきたいと,こういうふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  市内の業者,JV業者は何社ありますか。 ○工事契約検査課長(松崎浩司君)  いわゆる経常の共同企業体ですけれども5企業体ございます。 ○15番(新橋 実君)  設計で100万円くらいの仕事でも鹿児島市内が入っているんですよ。100万円,150万円でも。その辺はどう考えますか,副市長。 ○副市長(中村 孝君)  今,100万円の仕事に入っているかどうか,ちょっと手元に資料がございませんが,市外の業者が入るのは耐震診断とかあるいは市内の業者で困難な部分,あるいは業者が不足する,そういった設計については,市外の業者を含めて考えているというふうに理解しています。 ○15番(新橋 実君)  地元は全部入っているんですよ。地元でできるんですよ。それに市外業者が入っているんですよ。それでいいんですか。 ○副市長(中村 孝君)  耐震診断等の業務につきましては,それぞれ資格が必要だとされておりまして,市内の全ての業者がそういった資格を持ってはいないというふうに聴いておりますので,有資格の業者を指名しているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  それだけではないと思いますけれど,そこらはしっかりと確認をしてください。耐震診断だけではなくて,他の仕事でもそういうものがないかどうかということも,もう一回確認してください。あとで確認していだたけばいいです。あと,先ほど言いました市内業者も実績作りの機会として,私はこれも何回も言っていますけれども,新たなJVの枠組みですよ,副市長。やはり入札機会の均等化を図ってほしいということです。地元業者と市外の業者とJVを組ませるとか,今度もこの国分中央高校でもあるじゃないですか。建築については,鹿児島県内の業者,他の企業も連れてきてJVを組ませているじゃないですか。そういったことが,なぜ設計ではできないんですか。そこをまずお伺いします。 ○副市長(中村 孝君)  共同企業体につきましては,経常JVということで,かねてから共同で行われている,そういう企業体としてもありますけれども,個別にその事業ごとにする特定建設工事共同企業体,工事のほうがございますが,工事ごとにあるいは調査設計ごとに組むという場合があります。したがって,このような個別発注ごとに建設共同企業体を組むことについては,基本的な要綱といいますか資格要件あるいはそういった構成員の資格とかあるいは構成員の格付けの基準といった基準を作らないといけないのですが,まだそういう準備は致しておりませんけれども,この工事の場合におきましては,やはり経験があって,そして技術者を現場に専任で配置できることとかといった,いろいろな条件が出てまいります。委託の場合につきましても同じような形を取りますと,そこに技術職員を張りつけるということになると,他の業務にも支障が出るのかなということもあって,いろいろ実績を付けていただいて,そしてその中で検討する必要があると考えています。 ○15番(新橋 実君)  以前もこの庁舎を造るとき,大手の設計事務所が取りましたよ。だけど,ここの監理をしていたのは,地元の設計事務所が監理をされていました。下請けでしたけれども。そういったようにしていかないと,いつまでたっても実績が上がらないわけですよ。その辺はどう考えていらっしゃいますか。実績を上げろ上げろと言われるけれど,どこで実績を上げるんですか。地元を育てると言ってどこで育てるんですか。 ○副市長(中村 孝君)  先ほどから申し上げておりますように,鹿児島市と業者と同じようにいろいろな工種,建築の中で指名をさせていただいていると。建築も住宅の建築,新設,補修あるいは解体いろいろあります。そういった中で,市内の業者の方が全てそういう実績があるかというとない場合もありますし,また共同企業体を組むとすれば,実績を要求したり様々な明確な基準で出てまいりますので,今いろいろな機会を捉えて,ほとんどの事業に参加ができるように致しておりますので,ぜひ,そこの中で技術力を付けて実績を積んでいただきたいなと思います。 ○15番(新橋 実君)  実績を作るにしても,小さい仕事はいくら実績を作っても実績にならないわけだから,地元でそういう大きな物件があれば,そこにJVを組ませて一緒にしていけば,それが実績になるじゃないですか。なぜJVを組ませることができないのですか。私はそこを言っているんです。幾ら小さい業者が鹿児島市内も一緒に入ってと言われるけれど,それはあくまでも小さい仕事しかないわけだから,それで幾ら実績を積んでも,こういう庁舎とかそういうものには入っていかないわけだから,民間で幾ら作ってもと言われるけれど,そういうものは民間ではなかなかないわけですよ。今,民間でもある程度されている所もあるかも分かりませんけれど,なかなか大変だと思いますよ。薩摩川内市をみてください。地元は地元で育てているんですよ。副市長が来られてから,どれくらい地元の設計事務所は育ちましたか。 ○副市長(中村 孝君)  私も地元の設計の業者の方をできるだけ育てるといいますか活躍していただきたいと思っておりまして,いろいろ指名も考えておりますけれども,必ずしも小規模な工事だけではなくて,規模の大きな1,000万円を超えるような工事であっても,市内が落札されている実績が去年もございますので,やはり,そういった中で実力をつけていただきたい。こういうふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  それはそうですけれども,こういった庁舎とかそういうものは,できるだけ地元も携わってほしいと私は思うわけです。確かに複合施設でありますけれど,そういったものにせっかくの機会ですから,地元業者も含めて設計事務所も入れると。そこでJVを組ませて一緒に勉強をしていけばいいじゃないですか。例えば作業をするのであれば,下請けで地元の設計業者を監理として使ってくださいとか,そういう指導もできるのではないですか。その辺はどうですか。 ○副市長(中村 孝君)  共同企業体での発注については,まだ様々な課題もあると思いますけれども,民間工事を含めて技術力が向上できますように,そして地元の設計コンサルタントさんも,ぜひ参加していただくような機会,そういったものをいろいろ検討してまいりたいと考えています。 ○15番(新橋 実君)  これは設計だけではなくて測量のほうもあります。これも今後はJVを組んでいろいろなJV形状を作られるかも分かりませんけれど,今取られている所などはほとんど大きい所しかないわけですよね,ほとんどよそに仕事も取られています。地元業者はなかなか育っていきません。言ったら失礼ですけれど,小さい仕事は結構取られているわけですけれど,ほとんどが大きい企業が全部持っていって,地元に税金が落ちていかないんですよ。だから,そういったことを今後はやっていただきたい。市長はそれについては,どう思われますか。 ○市長(前田終止君)  私と致しましては,地元をともかく育ててほしい。そして地元中心の公共事業の発注の在り方にこだわりたい。それでおっしゃるように実績がないから,全県レベル,鹿児島レベル,全国レベルと振っていくというやり方は,なかなかおっしゃるとおり育ってこないのかなということを感じますので,今,議員が御指摘のあったようなことを念頭に置いてですね,やはり地元の人たちがその必要な公共事業をしっかりといい仕事をして成長していただく。そこで市民が働いているわけですからね。ですから,その意味ではいろいろ困難があっても,実績がないとするならば作る方に,育てる方にどう知恵を出すか,その辺はまた副市長とも関係者とも意見交換,協議して,そういう方向を限りなく見出していきたいと思います。 ○15番(新橋 実君)  よろしくお願いします。力が入りました。次の項目に入ります。空き家問題です。空き家率が30%を超えましたら,犯罪の温床になるそうです。地域の価値も壊れて,まちがすさんでいくそうです。霧島市は空家対策基本方針を作りました。作ってまだ間がないわけですけれども,これまでの取組をまずお聴かせください。 ○建築指導課長(折田謙一君)  空家対策基本方針に基づく市の取組状況のお問合せでございます。平成26年に策定いたしました霧島市空家対策基本方針におきましては,まずは周知啓発そして空き家の活用・抑制,危険空き家の規制を三つの基軸として掲げてございます。第一の周知啓発と致しましては,所有者が自らの責任の下,適切に管理修繕等を行う判断ができますように,空き家対策に関連する各種の資格者団体,専門業者の団体の相談窓口を取りまとめたチラシを作成いたしまして,窓口におみえの方に配付しますほか,電話等で相談があった場合に送付するなどを致しておるところでございます。また現場調査等により,法に基づく指導は要しないまでも,管理不全の状態にあると認められます空き家につきましては,所有者を特定いたしまして,空家特措法に定めております所有者の管理責任を通知する文書を送付するなど致しております。第二の空き家の活用・抑制と致しましては,市の各部門が推進いたしております施策の中で,既存空き家の活用につながるものについては積極的にこれに取り組んでいくよう庁内の連携を図っているところであり,今年度,企画部において移住定住の促進策の一環として空き家バンクを新たに設置するとともに,これまで中山間地域を対象としていた既存住宅の取得,増改築に係る支援策について,全市域の空き家を対象とする拡充を行ったところでございます。第三の危険空き家の規制につきましては,過年度に実施した実態調査や市民からの通報に基づき,まずは現場を調査し,倒壊のおそれのあるなど緊急性の高い特定空き家から優先して,空家特措法の規定に基づき,課税情報等を活用して所有者を特定し,相手方に対する指導,勧告等を行っているところでございます。 ○15番(新橋 実君)  今聞かれたように,霧島市の建築指導課が現在指導しているのは,どちらかといえば古い空き家の解体のほうに重きを置かれているわけです。もちろん地域にとっては迷惑な建物ですから仕方がありません。私が今回提案したのは,使える空き家をできる限り有効活用して,そこに住んでいただくための施策でございます。国の人口が今後減少していくと言われる中,霧島市も例外ではありません少しでも多くの若者に霧島市に住んでもらう方法を考えるといったことが,非常に大事だと思っております。昔は家を建てて,一国一城の主だったところもありました。新築住宅が増えることを否定するつもりはありませんけれども,これまであった住宅はどんどん空き家となっていきます。そこを生かすべきだと考えます。子供が新築住宅を造っていくことは非常にうれしいことではありますけれども,多くの借入金が残り,空き家が残るということです。リフォームを行い,霧島市がそこに新たに助成をすることで,空き家の有効活用が図れるのではないでしょうか。いかが思われますか。 ○建設部長(川東千尋君)  議員御提言の空き家を活用ということでありますと,例えば背景には活用する目的はまず何かということがあろうかと思います。その中で例えば冒頭でもありましたように,商店街の活性化でございましたら商工労働部でやっておりますし,移住定住なら企画部ということでございますが,単に空き家対策ということを掲げてリフォーム支援というのは,なかなか課長が申したかと思いますが,結びにくい部分があります。しかしながら,今御提言の内容としましては理解できる部分もありますので,こういったところは,私が委員長として庁内の連絡会というものを作っております。こういった中で,今後,今日のこういった御意見を基に議論はやってまいりたいというふうに考えております。 ○15番(新橋 実君)  ちょっとお伺いしますけれども,今,リフォームに助成をしていますよね。50万円とか100万円出されていますけれど,リフォーム金額は大体どれくらい使われていますか。中山間とかいろいろありますよね。分かっていたら教えてください。 ○共生協働推進課長(西敬一朗君)  移住定住促進に係る補助制度で住宅増改築の補助金というメニューがございます。過去の申請額を見てみますと,これはリフォーム対象の家の状態それからどういうリフォームをするのかということで,金額としては1,200万円台から数十万円までとばらばらなんですが,分布としては100万円の後半から200万円の手前くらいの件数が多いようでございます。 ○15番(新橋 実君)  分かりました。いろいろとあると思います。本来は国が主導していくべき問題だと私も思います。国も先日報道されておりました。来年度から40歳以下で中古住宅を購入されたこところには50万円の補助金が出るような法案を,今年の秋の臨時国会に提出されると。国もやっと空き家対策に本腰を入れるということになりました。市長もこれは御存じですよね。 ○市長(前田終止君)  存じております。 ○15番(新橋 実君)  霧島市も以前から中山間地域を,今年から中心市街地に空き家助成を始めました。先日のテレビでも,市外から転入された隼人町に住まれる方が,40万円を支給されたという報道もされておりました。校長先生ということでびっくりしましたけれども,市内に住む居住者に対して新たな助成制度ができないものか。今後,霧島市に残ってもらうためにどうしたらいいか。そうした助成制度の活用を広げる考えはないか伺いますけれど,どうですか。 ○企画部長(塩川 剛君)  移住定住補助金の関係につきましては,平成20年度から開始しまして,これまで数度に渡るそういう見直しを行っております。その結果,現在のそういう制度というふうになっております。当然,このままいくのかどうなのか,その辺はまたPDCA確認しながら,さらに充実が必要なものが必要であれば,さらにまた手を加えていくということで見直しをしながら,変化していくものというふうに理解しております。 ○15番(新橋 実君)  これが私は言う移住定住になるのでしょうけれども,それとは別の形でと私は思っているわけですけれども,時間がなくなりました。今回,いろいろ質問しましたけれども,先日のテレビでも放送されておりました。日本は必要以上に新築を造りすぎていると。日本は総量管理を行っていないとかOECD加盟国のほとんどの国ではやっているそうです。霧島市も国に先駆けて,そのような条例ができればというようなことで,今回質問しましたので,これはまた今後の課題ということで,また次の機会に質問したいと思います。本日はありがとうございました。 ○議長(池田 守君)  以上で,新橋実議員の一般質問を終わります。ここでしばらく休憩します。             [休 憩  午後 3時03分]             ―――――――――――――――             [再 開  午後 3時20分] ○議長(池田 守君)  休憩前に引き続き会議を開きます。一般質問を続けます。3番,阿多己清議員から3件通告がされております。したがって,発言を許可します。 ○3番(阿多己清君)  3番議員,新燃市政クラブ,阿多己清でございます。平成28年第3回定例会に,一般質問の機会を与えていただいたことに感謝いたします。今年のリオオリンピックは,感動の連続でした。日本人選手の大活躍の様子をテレビの前で,睡眠時間を削りながら,応援されたのではないかと思います。私も寝不足の毎日でした。こういう場に,本市出身の選手が早く誕生しないかと思うことでした。また,先般,台風10号を始めとする豪雨等で,岩手県を中心とする東北,北海道で,大災害が発生いたしました。死者18人,行方不明者9人との情報であります。今回の豪雨等で亡くなられた方々に対し,心からの御冥福を申し上げますとともに,被害を受けられた方々に心からのお見舞いを申し上げます。一日も早い復興等をお祈り申し上げます。特に,岩手県岩泉町の高齢者グループホームでは,河川の氾濫等により,入所者9人の命が奪われました。幹部の方々の認識,事前の心構えが少し甘かったのかと思いました。同じような福祉施設に関与している一人として,誠に残念でなりません。今回起きたことをさらに教訓として,こちらでは迅速な対応等を心がけていきたいと思います。それでは,先に通告しておりました3件について,一般質問を行います。まず,第1項,児童生徒の体力向上策について,質問します。私が卒業しました郡山小学校は,統合廃止され,現在はありませんが,当時,学校にはプールがなく,近くにある郡田川がプール代わりで,夏休みともなると,毎日のように,川が遊び場でした。また,近くの山に行っては,木登りなども先輩を見ながら習得できました。そして夕方になると,小学校の校庭に集まり,地区のおじさんたちと一緒にソフトボールなどをしていた覚えがあります。このように,いつも日常的に屋外で身体を動かしていたように思います。そういう子供時代の活動があって,今の自分の色の黒さがあるのかとも感じています。皆さん,今の子供たちはどうでしょうか。家の中で過ごすことが大半。親が共働きで家にいない。外は危険だとかで,生活体験,生活環境が変わってきていることもあるとは思いますが,思いっきり屋外で遊べない,遊びにくくなっている,今の子供たちが,ちょっとかわいそうだと思います。そういう現状の中で,本市の児童生徒の体力・運動能力等を心配しております。年々落ちてきているのではと思いますが,いかがでしょうか。確かに,体格については,私たちの時代と比べても,かなり大きくなってきていますが,それに伴う体力等が,少し劣るのではと感じています。以前に,県内の児童生徒の体力の現状は,昭和60年頃をピークに,低下してきているという記事を見たことがあります。でも,毎年11月にある霧島市民表彰においては,九州大会や全国大会等で入賞し,成績優秀による受賞者も増えております。トップアスリートとしての児童生徒も育ってきておりますので,全ての児童生徒を心配しているものではありません。その点は御了承ください。そこで,1点目,本市の児童生徒の体力,運動能力等の実態については,どのような現状なのか。できれば他市に比べてどういう状況なのか,どういう位置にあるのか,以前と比べてどのようになっているのか,お示しください。体力テスト等は,全国的なものや県独自で,実施されているなど,いくつかあると思いますが,テスト等の個々具体的なものは必要ありません。総論的な内容でいいので教えてください。次に2点目,中学校の部活動への参加状況については,どういう状況か。以前と比べて,どう変化してきているか,お尋ねします。次に3点目,本市の児童生徒の体力向上策について,教育委員会としては,今後,どのようにしていく予定なのか,お尋ねします。現在では,一校一運動などを含めて,各学校等が特色ある取組もなされていると思いますが,具体的な計画等があれば,お聴かせください。次に,第2項,市営住宅団地周辺の管理について,質問します。奈良田団地は,団地内に若干の樹木がある程度で,特に見苦しいとは思いませんでした。全ての団地を見ていないので,分からない部分もありますが,一部の団地の生け垣や植栽帯において,草木が生い茂っているのを見かけます。どうにかならないものかと思いますが,こういう生け垣や植栽帯の管理については,団地自治会等にお願いしているのか,それとも市で行うようにしているのか,お尋ねします。タブレットに紹介している写真に,新清水団地があると思います。この新清水団地前の歩道は,国分北小学校の通学路になっており,多くの子供たちが通っています。そんなに広い歩道ではありません。草木が生い茂り過ぎると,歩道は歩きにくいので,車道部分を歩く子供もいると聞きます。定期的に,樹木の剪定や伐採,除草等を行うべきではないかと思いますが,いかがお考えでしょうか。次に,第3項,深夜帯における医療電話相談の開設について,質問します。医師会医療センターの夜間救急診療事業については,平日の午後11時まで,地区医師会の小児科等の先生方の御協力の下,開設いただいており,子育て世帯を始め,市民の皆さん方にとっては,大変有り難いものでございまして,この場からではありますが,運営の関係者の皆様方に心からの敬意と感謝を申し上げる次第でございます。今回質問いたしましたのは,この事業が終わった後の時間帯において,幼児を抱えるあるお母さんから,昼間はかかりつけ医で診てもらったけれども,深夜になり,さらに熱が上がりとても心配になり,医療センターに電話したが,受付は10時半で終わった。鹿児島市内の病院に連絡するようにと言われ,電話を切られてしまった。対応が冷たいと,不満の相談があったものでございます。これは,本当に仕方がないことなのでしょうか。子育て最中のお母さん方の不安を少しでも取り除くために,深夜帯における時間でも,いろいろとアドバイスができるような電話相談などの仕組みは,開設できないものか,お尋ねします。以上で,登壇しての質問を終わります。明快な答弁を当局にお願いします。 ○市長(前田終止君)  阿多議員から3問につきましての御質問でございました。3問目につきましては私のほうから,1問目につきましては教育委員会が,2問目につきましては建設部長が答弁させていただきます。答弁の前に,実は,皆さんを始め市民の皆さんに知らせたいビッグ情報が入りましたので,若干その点について,触れさせていただきたいと思いますが,議長よろしいでしょうか。NHKのニュースウェブの配信が,3時からの会長定例記者会見であったわけでございますが,その会見の内容の中に,再来年のNHKの大河ドラマ,平成30年,2018年になるわけでございますが,その題名が決定したと。西郷どん,そしてルビがふってありまして,「せごどん」ということであるそうでございます。原作林真理子先生,脚本中園ミホ先生,西郷隆盛翁の生涯を描くと。これが正式に発表をされたということでございます。あと2年あるわけでございますけれども,諸準備が今後続いていくかと思いますけれども,私たちの霧島市と西郷,これは意外と深い関係がございます。一つには,日当山温泉に10回以上来た記録が確認できます。そして,西郷どんの宿があります。ここに何回も来て,自分の持病について温泉治療をなさったと。これは温泉をPRするチャンスにもつながっています。そして,狩りをしたり,仲間たちと魚を釣ったり,相撲を取ったり,様々な交流の逸話が残っております。なお,霧島市の所有でございますけれども,掛け軸,書画,なんでも鑑定団に出しましたけれども,本物として三幅,我が市が所有も致しておるわけで,これも何らかの形で生かすことが,二年の間に知恵を出せばあるなと思うところでもございました。もう一つは,坂本龍馬と西郷さんの関係,これも話題になるかと思います。もう一つは,最後,城山で西郷さんは亡くなられるわけでございますけれども,その城山に向かう最後の野営陣地跡が,今の霧島温泉駅の近くに前田万兵衛方,ここに陣地を作って,牧園麓の方向と政府軍とのドンパチがあって,そのまま敗退の道は,蒲生,城山と。こう行くわけですが,そういう場面等もありまして,2年後の大河ドラマに向かっては,願わくば,駄目で元々でロケ誘致などをいろいろとNHKに仕掛けてみたいなと思っているところでございます。さて,答弁をさせていただきます。3問目の深夜帯における医療電話相談の開設についてお答えいたします。霧島市立医師会医療センターは,少子高齢化の進展や医療技術の進歩,市民の意識の変化等を踏まえながら,姶良・伊佐保健医療圏の中で二次救急医療を担う公的な中核病院として,安全で質の高い医療の提供に努めてまいりました。本年4月には,常勤の小児科医師2名が着任されたことにより,9年ぶりに小児科診療を再開することができ,昼間の外来診療を行うとともに,小児科病床10床の設置により,入院治療が必要な小児救急疾患にも対応いたしております。また,本年10月には,小児外科の常勤医師が着任予定であり,医療サービス体制のさらなる充実が図られるものと考えております。このような中,同医療センターにおきましては,霧島市夜間救急診療事業として,姶良地区医師会の御協力の下,小児科,内科医師の輪番制により年中無休で夜間診療を行っていただいているところであり,その診療時間につきましては,平日は午後8時から午後11時まで,土曜日・日曜日・祝日は午後7時から午後10時までとなっております。一方,鹿児島県におきましては,子供の急な発熱などがあった際に,保護者がその対処について不安を持つケースもあることから,その相談窓口として,小児救急電話相談を開設しているところでございます。この電話相談は,電話で,♯8000番にダイヤルすると,看護師等が,応急処置や医療機関の受診の必要性などに関し助言を行うものであり,平日・土曜日は午後7時から翌朝8時まで,日曜日・祝日・年末年始は午前8時から翌朝8時まで年中無休で受け付けておりますので,夜間診療終了後の深夜帯の相談につきましては,この電話相談の御利用をお勧めしているところでございます。この小児救急電話相談につきましては,母子健康手帳交付の際や乳幼児健診時にお知らせしておりますので,更に市民の皆様への周知に努めて参りたいと存じます。議員から御指摘のあった件につきましては,これはどのような事情になっているのか,担当の医療スタッフだったのか,あるいはまた警備に関わる留守部隊だったのか,その辺もしっかりチェックをして,今後,そのようなことがなきよう,いい工夫ができますように努力をさせたいと存じております。 ○教育長(髙田肥文君)  1問目の本市の児童生徒の体力向上策についての1点目にお答えします。小学校5年生及び中学校2年生を対象としてスポーツ庁が実施した,平成27年度「全国体力・運動能力,運動習慣等調査」における本市の児童生徒の体力を握力,上体起こし,長座体前屈等8項目の合計得点により区分した体力総合評価で県内18市と比較しますと,小学校男子及び小・中学校女子は下位,中学校男子は中位に位置しております。また,平成26年度における体力総合評価と比較しますと,小学校男女及び中学校女子は横ばいであり,中学校男子はわずかに低下しております。次に,2点目についてお答えいたします。市内14中学校の過去5年間の運動部活動加入率は,平成24年度が66.5%,平成25年度が65.5%,平成26年度が64.2%,平成27年度が63.1%,平成28年度が62.9%と年々微減している状況にあります。次に,3点目についてお答えいたします。体力は,人間の活動の源であるとともに,健康の維持のほか意欲や気力といった精神面の充実に大きく関わっており,「生きる力」の重要な要素であると考えております。そこで,教員の指導力向上や体育授業の改善を図ることを目的に,新たに市小学校体育連盟を創設し,同連盟が作成した児童の体力向上を図るための3種類のリーフレット「霧島っ子のチャレンジ運動これだけは!」を全小学校に配布いたしております。また,市内の総合型スポーツクラブと連携した「トップスポーツの好循環推進プロジェクト事業」により,各学校へ地域のスポーツ人材を派遣して水泳などの授業を支援したり,国分中央高等学校スポーツ健康科の生徒が出前授業を行い,学校の希望に応じて,陸上競技の指導を行ったりしております。さらに,各学校に対して,体力・運動能力調査の結果の詳細な分析を指導するとともに,体力向上プランを作成させ,一輪車や朝の縄跳び等学校の実態に即した「一校一運動」の充実に取り組ませているところでございます。併せて,県が実施しております「体力アップ!チャレンジかごしま」への計画的・継続的な取組を指導しているところであり,その結果,昨年度は,「体力アップ!チャレンジかごしま」への取組が優れている県内10校に贈られる「学校賞」を,本市の天降川小学校及び持松小学校の2校が受賞いたしました。今後におきましても,教育委員会としましては,家庭・地域に対して体力向上の重要性について啓発するとともに,各学校,関係スポーツ機関等と連携して,児童生徒の体力向上を一層推進してまいりたいと存じます。 ○建設部長(川東千尋君)  2問目の市営住宅団地周辺の管理についてお答えします。市営住宅内の生け垣や植栽の管理及び除草等につきましては,基本的には団地自治会で行っていただくようお願いしておりますが,自治会で実施することが困難な樹木の剪定や伐根及び平屋建ての空き家の除草などにつきましては,担当職員の見回りや自治会からの依頼により,市で行っているところでございます。団地自治会では,定期的に清掃活動を実施していただくなど,良好な環境整備に取り組んでいただき,感謝いたしております。今後も,随時見回り等を行い,安全で快適な市営住宅の環境整備に努めてまいります。 ○3番(阿多己清君)  それでは,質問席から再質問を少しさせていただきます。まず,第1項の体力向上策についてであります。年々,体力,運動能力等が落ちてきているようなんですが,これは本市だけのことなのでしょうか。それとも全国的なことなのか,そこらをちょっと教えてください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  他市の体力の経年変化については把握はしておりませんが,鹿児島県が実施しております県体力運動能力調査では,県の児童生徒の体力は横ばいとなっております。県の平均値は46市町村のデータを積み上げておりますが,その実施校や児童生徒は抽出となっております。前年度と比較すると低下した市町村もあれば向上した市町村,横ばいの市町村と様々あるところでございます。また,小学校5年生及び中学校2年生を対象とし,スポーツ庁がしっ皆で実施しております全国体力・運動能力,運動習慣等調査によりますと,本調査が実施された平成20年度以降,小学校及び中学校女子の体力合計点は最も高い値でしたが,小学校男子の体力合計点は最も低い値となっております。(213ページに修正発言あり) ○3番(阿多己清君)  運動は走る,跳ぶ,投げる,こういう三つの部分があるかと思いますけれども,本市の児童生徒,先ほどの答弁では小学校男子,中学校女子は下位の方にあるということでありましたけれども,とりあえず小学校でよろしいんですが,どういうところが一番課題なのかそこらが分かっていたら,ちょっと教えてください。そしてまた,そこを伸ばすためには,どういう対策が必要かなという部分を思っていらっしゃるのか教えてください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  小学校男女及び中学校男子においては,議員御指摘の投げる力,投力も体力の一部と考えております。本市におきましては,小学校においては男女ともにボール投げに課題がございます。また,小学校女子において跳ぶ力の一つであります立ち幅跳びにも課題がございます。中学校においては,体の柔らかさを示す柔軟性の一つであります長座体前屈,これは座った状態で両足を伸ばして前に体を折り曲げる動作に男女とも課題がございます。投げる力の低下につきましては本市のみでなく,県,全国も同様の傾向にありますが,まずはボールに触れる又は投げる,このような機会を学校生活や家庭生活において多く設けることが必要というふうに考えております。また,中学校における柔軟性は怪我を防止する大切な体力要素でございます。授業前の柔軟体操の充実やストレッチ運動の導入等,各学校や生徒の実態に即した一校一運動の工夫が必要と考えております。小中学校ともに共通して言えることは,課題のある調査項目に対する対処方法を,各学校の体育活動の中で工夫することも大切でございますが,児童生徒が楽しいと感じる体育の授業を充実させて,その結果,家庭や地域で児童生徒がすすんで体を動かす機会や時間を設けようとする意欲や態度を,身に付けることが重要と考えております。 ○3番(阿多己清君)  この第1項の部分は3点に渡って出しておりますけれども,全般を通じて質問をさせていただきたいと思います。市長に突飛な御質問をさせていただきたいと思いますが,今やハンドルから手を放して車が運転ができる状態になりまして,今まで培ってきた運転能力,技能,そういうものは,ひょっとすれば今後はいらなくなるのではないかなという思いも少ししているわけです。そして,子供たちも教育委員会から運動能力等の情報を教えていただきましたけれども,コンピュータ等がすごく進化していけば,人間もICチップか何か持つことで又は組み入れることで自由に体を動かせる。運動能力とかそういうものは,もう必要なくなるのではないかと,そういう思いもちょっとしております。だけど,先ほど教育長のほうの答弁もありましたけれども,生きる力とか,そういうところはすごく大事なことで,小さいころからそういう能力を育てるというのは,私は大事だと思っているんですけれども,今後,どんな素晴らしい機器等ができても,子供の成長に合わせた運動能力等については身に付けていくべきだと思うんですけれども,市長はどうお考えですか。 ○市長(前田終止君)  人間らしくという言葉がありますけれども,命を頂いて,赤ちゃん誕生そして成長していって成人になり,家族を作ってやがてみな順次に死んでいくということですけれども,どんなに科学が発展,発達しても,特に宇宙旅行なんかが今現実的になってきつつありますけれども,あれを見ていると分かりますよね。無重力の世界に数箇月,半年滞在をする。そうするとそこで全部整って,目的のある仕事をなさっているわけですけれども,筋力の低下等を防ぐために毎日トレーニングされたり,帰還された後,日常生活に復帰する。そういう体の機能回復運動,そういうものをしっかりなさって世間に出ておいでになるというようなことですよね。ですから,たとえどんなにオートメーション化,周りの生活環境がしていっても,どんなにすごい科学技術の推移の中に身を置いても,最終的に御本人がお持ちの体力,気力,精神力,知力そういうものは,常にいつの時代も問われているのかなとそう思います。そして,願わくばですよ,太陽が上がったら同時に健やかに目を覚まして,さんさんと太陽が輝いている中で多くの人間活動を堂々とやって,そして太陽が沈んだら穏やかに,あちこち飲みまわらずに人間らしく自分の生活を維持していく。それをずっと穏やかにできるならば,本当に人間らしい生活ができるのかなと,こう思います。ですから,大いに,どんなに科学が発達,発展してもお互いに心も体も鍛えながら精進すべしと思います。 ○3番(阿多己清君)  ありがとうございました。こういう能力というのは,私は生活する上では必要不可欠なものだと思っておりますので,どんどんそういう児童生徒の体力向上策は進めていただいて,わんぱくきりしまっ子の事業もありますし,生涯学習課ではそういう自然体験の活動もしていただいていますので,そういうものも含めて,いろいろ健康な子供たちを作るということは必要かなと思っていますので,引き続きよろしくお願いいたします。部活で入部率といいましょうか,そういうものが年々落ちてきているなと。答弁では微減という状況を報告いただいたんですけれども,この部分は部活動数の減少もあるのかなと思っているんです。当然,児童生徒が少なくなってきていますので,それに伴って教員の配置も変わってくるでしょうし,それに伴って,部活動ができる環境が少なくなってきているのかなという思いもしているんですけれども,実態はどうなんでしょうか。分かっていたら教えてください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  まず,部活動への加入率でございますが,先ほどお答えしました加入率は運動部活動のみでございました。ちなみに,文科系の部活動を含めた加入率は平成24年度が81%,平成25年度が79.6%,平成26年度が79.5%,平成27年度が77.9%,平成28年度が78.5%となっております。次に,運動部活動への加入率が減少している原因と部活動数や顧問の指導面についてでございますが,まず,運動部活動への加入率が減少している原因については様々な要因が考えられておりますが,大きく2点考えております。1点目は,生活環境の変化や価値観の多様化が挙げられます。生徒を取り巻く環境はパソコンやスマートフォン等,情報通信機器が普及しております。ゲームやインターネットを利用することにより多様な情報を入手することが可能となりました。その結果,個人のニーズに対応した様々なスポーツクラブ等への加入機会を得られるようになり,以前のように部活動へ加入する必要性が低下していることが考えられます。2点目は,部活動を行うための家庭環境が考えられます。試合や大会数の増加に伴う遠征費や大会出場費の増大,ユニフォームや用具等に係る経費が増大したこと,また,大会出場に伴う保護者による送迎や当番等,保護者の部活動に対する意識や係われる余裕に二極化がみられることが考えられております。次に,部活動数についてでございますが,本市における平成27年度と平成28年度の部活動の総数に変化はございません。
    ○3番(阿多己清君)  ありがとうございました。確かにそういう部活動をしている世帯のお父さん,お母さん,かなり土日がないという状況を,私すぐ近くに中学生のお父さんお母さんいらっしゃるんですけれども,毎週出ておられるようで,そういう保護者への負担というのも若干あるのかなという思いも致します。小学生は当然部活というのはないんですけれども,校外活動では少年団又はスポーツクラブへ所属するとか,そういうのがあるのかなと思っているのですけれども,ここらの活動の状況というのは保健体育課では把握されていますか。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  小学校1年生から中学校3年生までのスポーツ少年団における参加状況及び活動人数は,平成24年度が1,472人の12.7%,平成25年度が1,377人で12.1%,平成26年度が1,242人で11.1%,平成27年度が1,207人で10.8%,平成28年年度が1,169人で10.6%となっております。なお,スポーツクラブへの参加状況は把握しておりません。 ○3番(阿多己清君)  少年団も絶対的な児童数の減少というのはあるわけで,スポーツ少年団での活動の人数も少し減ってきているなという思いは致します。いずれにいたしましても,学校現場だけでは当然子供の体力向上というのは,できる部分はあるんですけれども,やはり社会体育の部分それから家庭での取組,そういうものも必要かなと思っているところです。それと中学校で武道,ダンス,そういうものが平成24年度だったと思うんですけれども,ダンスが必修になったということなんですけれども,もう4年たつわけですが,体育教師それから用器具など,そういう学校の部分で何か問題はないか,円滑に運営されているのかお知らせください。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  武道,ダンスの必修化に伴いまして,県教育庁保健体育課が平成23年度から実施しております,柔道の安全に関する指導者研修会に柔道事業を行う学校は,必ず出席するように指導しております。また,武道や楽しいダンスの授業を安全にかつ楽しく実施するために,他の武道,ダンス講習会への出席も指導し,教師の指導力向上に努めているところでございます。武道場における施設面については,各学校において毎月安全点検を実施し,柔道場や剣道場の安全状況を確認しております。学校から危険の報告がなされた場合には,早急に対応しており,授業実施における武道場等の施設面に関しての問題はないものと考えております。 ○教育部長(花堂 誠君)  お尋ねの一つに顧問の指導面についてがあったと思うんですけれども,現在,新聞でもかなり部活動に関して報道がなされておりまして,週に1回くらいは休養日を設けなさいとか,やはりそういうものも来ております。そういったことから,本市におきましては週1回以上は部活動を行わない日というものを設定したり,生徒には休養日を設けるように指導はしているところでございます。また,顧問につきましても先般の一般質問でもありましたが,いろんな特殊なといいますか種目によっては,専門に専攻されている先生方も大分少なくなっているもんですから,そういう指導者の不足というようなことがあったり,経験がないものですから生徒のいろんな悩みとか相談事をなかなか聞けないというような状態もございます。そういったことも解消するように,毎年,運動部活動顧問等研修会を開催して,いろいろ指導をさせていただいているところでございます。 ○3番(阿多己清君)  ありがとうございます。当然,顧問の先生方も人数が少なくなってきて,自分専門以外だという先生も結構いらっしゃるのではないかなと思います。そこについては,また外部講師等のいろいろ取組をされておりますので,そこらも含めてよろしくお願いしたいと思います。先ほど答弁であった3種類のリーフレット,「きりしまっ子のチャレンジ運動これだけは!」,これは小体連のほうの先生方で作ってと答弁を頂きましたけれども,このリーフレットは小学生向けですよね。ここらの部分を少し紹介いただけますか。 ○教育長(髙田肥文君)  本市におきましては合併以来,中学校体育連盟はありましたけれども,小学校体育連盟がございませんでしたので,そこで立ち上げをお願いをしまして,その中で小学校で基礎体力をまず付けないとだめだということで,こうして低学年用それから中学年用,高学年用ということで基礎体力に一番必要な部分をこの中に織り込んでございまして,写真入りでこういうところに特に気を付けなさいという部分が分かるように,これは子供たちを考えていますが,指導する側の先生方のポイントとして,これを示しているところでございます。 ○3番(阿多己清君)  いろいろな学校での取組で先ほども答弁いただきましたけれども,天降川小学校,持松小学校が県で表彰されたということで大変喜ばしいことだと思います。今後もこういう体力推進校の指定などの取組もなされていくと思いますので,今後も引き続きお願いをしたいと思います。教育委員会や学校現場,そこだけの取組だけでは子供の体力を向上させることはできないと思っております。一番は子供のやる気が大事だろうと思っています。そのためには家庭での理解といいましょうか,取組もないといけないと思っているんですけれども,ここらについてはいかがお考えでしょうか。2度目の国体開催まであと4年ということになりました。トップアスリートも育てることもしながら,国体開催を機に子供たちの底上げというものも必要かなと思っているのですけれども,いかがお考えですか。 ○教育長(髙田肥文君)  2度目の国体がくるということで,私どももいろいろな対応をさせているところであります。例えば,企業さんのお力を頂きながら国分小学校で,例えばハンドボールがこの霧島市での競技がありますので,小学校5年生がちょうど高校生になるというときから始めておりますので,少しはそういう結果が出てくれればなという思いであります。そしてまた,教育委員会は管理職研修会とか体育主任等研修会で家庭とか地域に対しましても,積極的なご協力,そういう部分もお願いをしているところでございます。何とか2度目の燃ゆる感動かごしま国体が,霧島市でアピールできる選手がたくさん出てくればいいなと思いながらも,だけど全体の底上げをしなければならないというふうに思いますので,また家庭の一体となった体力向上に努めていきたいと思います。 ○3番(阿多己清君)  ありがとうございました。今回はこの部分では通告をしておりませんでしたけれども,答弁は要りませんので,ちょっとお聴きになってください。私,気になっているのが,別に一つありまして,子供の泳ぐ力であります。水泳の事業が少なくなったり,夏休みの各学校で昔はやっていたプール開放というのがなくなったり,水につかる機会が余りないために,泳げる子供たちが本当に少なくなっているということを聴きます。近くにある市営プールそして水泳のスポーツジムというものが近くにある子供さんは通えますけれども,広い市内ですので行けない子供もいっぱいいると思ってます。これを何とかできないかと思っているんですけれども,この問題はまた今後の機会を捉えて取り上げていきたいと思いますので,とりあえず意見としてお聴きいただきます。次に,2点目にまいりたいと思います。第2項の市営住宅団地関係なんですけれども,団地自治会はできない部分は,市で対応するという答弁を頂きました。そこらの連携は十分やってほしいと思っているんですけれども,再度この部分を確認させてください。 ○建築住宅課長(松元公生君)  自治会で対応できないような部分,例えば大きな樹木の剪定,樹木や垣根の伐根,長屋で平屋の空き家になった庭の部分,法面の部分とかといった所につきましては,市で行っております。この場合も自治会長からの依頼によって行っております。特に剪定,伐根などの場合につきましては,自治会長と現場を確認しまして,予算の範囲内でできる限り,自治会の意向に沿うような格好でやっております。 ○3番(阿多己清君)  団地自治会でできる部分は大いに結構なことでありますので,そういう会長さんと連絡を密にして,団地でできる部分はどんどんお願いすればいいことであります。手におえない部分,そういうものを行政で担えればなと思っているところです。写真を紹介をしているんですけれども,よろしいですか。新清水団地が5枚あると思います。これは歩道が1m前後しかありませんけれども,草木が結構生い茂っている状況があります。こういう部分は,団地のほうでお願いができるものであれば,お願いをしてほしいなと思っています。こういう状況です。4番,5番が極端に狭い所で,草が両方に,市道の側溝部分にも茂っているものですから,両サイドにこういう状況があって,1mくらいある歩道も,もう二,三十センチという状況で,朝露にぬれて子供たちが通いにくいという状況も聴いているところであります。こういうところも団地で出来ない部分は,行政でぜひとも協力をしてあげていただけばと思います。この新清水団地については,まだ駐車場がなかった時代は結構広い植栽帯を持っていました。今,団地のほうに駐車場整備をされましたので,植栽帯は以前と比べて狭くなっております。しかし,今後も毎月しないと,こういう状況が確実に発生するのではないかなと思っております。それで今後もこういう管理面の悩みというのは続くと思うんです。それで抜本的な対策ができないのかなと思っているんですけれども,最初はツツジが植えていたような思いもしますけれども,今は竹みたいなものとカヤといった状況で,何か抜本的な対策は考えられないでしょうか。 ○建築住宅課長(松元公生君)  植栽につきましては,団地における管理面の負担を軽減するために,自治会と協議をしながら予算の範囲内で樹木や垣根を伐根して,その空いた部分を駐車場とかそういったことで整備をしていくと。そうすると植栽とか管理する面積も減ってくるので軽減につながっていくのではないかなというふうに考えております。 ○3番(阿多己清君)  何とかしてあげてほしいなと思っているところです。昔は月一回ぐらい,何か団地のほうでしていただいたような話も聴きました。だけど,毎月,毎月こういう作業がしづらくなっている環境もあるのかなと思っているところです。そういうところの軽減をしていただければありがたいと思っていますので,よろしくお願いを致します。次に,第3項に入ります。医師会の小児科等の先生方に11時くらいまでしていただいているんですけれども,引き続き,その先生方に担ってもらおうと思ってもおりません。またそれは,先生たちが昼間,自分の医院等で仕事があるわけでありまして,先生たちにも限界があるので,それは無理があると思っております。救急車を呼ぶまでもない。でも子供の様子が不安だというお母さん方はいっぱいいらっしゃるのかなという思いもしているところです。近くに親がいて聴けたり,相談に乗ってもらえる環境にある方はいいのかもしれませんけれども,そういう方も少なくなってきていますので,お母さん方へちょっとしたアドバイスができる,そういう仕組みの必要性を越口部長は感じませんか。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  正しく議員のおっしゃるとおりだなと私も思っております。やはり核家族化が進む中で,親元を離れて相談になる母親とかが近くにいない。子供さんからすると,おばあちゃんやおじいちゃんが近くにいないというような状況が増えてくる中で,そういう不安を抱えている方がたくさんいらっしゃるのかなと思います。医師会の御協力によりまして,一定の時間までは診察ができますけれど,その後の発熱とかその不安に対して,どう応えていくかというのが,私どもも一番気に掛かるところでございました。県のほうも,先ほど市長が答弁申し上げましたように,小児救急の電話相談,これも実は準夜帯までの相談業務でございましたが,今年の6月から24時間対応ができる。平日は午後7時間からでございますけれども,24時間対応ができるようになりまして,非常にありがたい制度を県のほうが作っていただいたなというふうに思っております。この電話相談を広く市民の皆さんにもお伝えして,ぜひ,この♯8000番をコールしていただいて,相談ができれば今後安心感が広がっていくなというふうに感じているところでございます。 ○3番(阿多己清君)  県が実施しているこの事業は,私もちょっと知りませんでした。大変失礼いたしました。答弁では深夜帯を含めて約13時間,夜中もずっとということになるようであるのですが,この電話が♯の8000番というのは,市外局番等は必要ないのか,そこらの電話の仕方を教えてください。 ○保健福祉部長(越口哲也君)  携帯電話等からは♯8000番とか使えるわけですが,普通の電話でも♯の機能のない電話機をお使いの方もいらっしゃるかと思います。この際には,ダイヤル回線を通じまして,099-254-1186を回していただきますと,この♯8000番と同じ形で電話は通じますので,ぜひ,この辺も今後PRをしていきたいというふうに考えております。 ○3番(阿多己清君)  私も実際知りませんでしたけれども,知らない市民もまだいっぱいいらっしゃるのかなという思いもします。先ほどの答弁では,今後また啓発もしていくようなことを言っていただきましたけれども,どんどん教えてあげるべきではないかなという思いもしますが,その啓発周知について,再度確認をさせてください。今後の見込みといいましょうか。 ○健康増進課長(林 康治君)  まず県の小児救急電話相談ですけれど,電話相談の電話番号♯8000や099-254-1186と受付時間も掲載した名刺サイズのカードを,このようなものを県が作っておりまして,これを市町村にも配付されております。これにつきましては,市のほうで母子健康手帳の交付時とか乳幼児健診の際に,これをお渡しして内容を御説明差し上げているところでございます。また市内の小児科医のほうでも,ポスター掲示を御協力いただいているところでございますけれど,一般的に市民の皆様が御存じない方が多いかと考えているところでございます。したがいまして,今後は広報きりしま及び市のホームページまたFMきりしまなどで,市民の皆様に広く周知を致したいと考えているところでございます。 ○3番(阿多己清君)  よろしくお願いを致します。広報誌に今のカードの写真を載せれば一目だとおもいますので,うまく啓発をお願いいたします。将来的には,当然こういう相談窓口といいましょうか,そういう組織体制も必要になりますけれども,また長い将来にわたっては,こういう県がやっているような事業が必要になる時代が来るのかなという思いもしていますので,早々には困難かもしれませんけれども,本市でも機会を見て,このような取組ができるように検討もお願いをしたいと思います。以上で,質問を終わります。 ○保健体育課長(赤塚孝平君)  先ほど体力運動能力等の低下の質問の中で,県の平均値は46市町村のデータを積み上げてと申し上げましたが,正しくは43市町村の誤りでございます。訂正してお詫び申し上げます。 ○議長(池田 守君)  以上で,阿多己清議員の一般質問を終ります。これで本日の一般質問を終ります。残りの3名については,明日の本会議で行います。本日はこれで散会します。             「散 会  午後 4時23分」...